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■22秋4日目 観客の入りに応えられない2大関

九月場所、観客は戻りつつある。初日、2階はコロナ
禍で最も入った。7分くらい入った。久々である。
2日目以降はさすがにそうはいかなかった。だが、
1階はけっこうな入りである。かつてマス席が数列
すべて空いていたことを思えば上出来である。

だが、お客さんの入りにふさわしい土俵になっている
だろうか。4日目御嶽海は翔猿に、正代は玉鷲にそろ
って負けている。正代3敗、御嶽海2敗。なにか負け
方があっさりしすぎている。取りこぼして的敗北では
ない。簡単に堂々と負けるのである。正代の強さは
長続きしなかった。

<御嶽海、翔猿に苦杯>
<正代、玉鷲に完敗>

正代は大関披露パーティをやろうと思っているし、
御嶽海はやり直しカド番場所である。このあと奮起
すればいいのかもしれないが、こうまでだらしなさを
みせつけられると生半可なことでは今後活躍しにく
い。観客の入りに水さす2大関である。

その点貴景勝は琴ノ若相手に気をはいた。張り手まで
繰り出した。動きを止めなかった。止めたら負けに
つながる。とにかく実力以上の力を発揮した。3大関
総崩れとならないよう貴景勝は最大の力を繰り出し
た。

<貴景勝、必死の相撲で琴ノ若を押し出す>

照ノ富士は明生にふところにとびこまれたが、最後は
力でねじふせた。しかし、このような相撲では長続き
しない。照ノ富士はかつて大関朝乃山と対戦したとき
右四つの相撲で何度も取り、勝っている。左上手
浅く、右かいなをかえして完勝している。照ノ富士が
本来取る相撲はこうした内容である。

横綱玉の海の磐石の相撲は右四つの型と腰のよさから
きている。玉の海は負けにくくなった。安定度は抜群
であった。北玉時代(北の富士と玉の海)ではなく
玉玉時代ではないかといわれたほど玉の海は強かった。

照ノ富士のレベルが上がれば、打倒照ノ富士を目指
してレベルが上がる、それは土俵の充実につながる。

<照ノ富士、明生をねじふせる>

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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