大相撲

■22秋2日目 強者なき乱戦模様の様相

2日目、横綱・大関に土がつく波乱の始まりの日と
なった。結びの一番照ノ富士対翔猿戦。これがもっ
とも波乱の要素が少ないように思えた。相撲は離れて
の突き合い、押し合いとなった。その繰り返しの中
から翔猿がふところに入って照ノ富士を寄り切った。

<照ノ富士、翔猿に敗北>

四つに組まなかったことが功を奏したとはいえ、翔猿
が正面から照ノ富士を攻略することは予想できなかっ
た。それだけに意外な感がした。しいていえば照ノ
富士が相手のペースにあわせすぎたことが敗因であ
る。それにしても照ノ富士のもろさも気になった。
この1敗は大きく、まさかの敗北は弱体化につなが
り、再び負ける恐れがある。

強い正代はこの日も見られた。霧馬山を泳がせ土俵際
に追い込んだ。だが霧馬山はくるりと向き直って逆襲
した。くいさがって上手から絞って西土俵寄り切っ
た。勝負をあきらめず、ねばって反撃した霧馬山が
すばらしかった。相撲はたとえ負けるにしたって相手
にいやな感じを残すことが肝心である、と相撲の神様
幡瀬川は言っている。勝っていやな感じを正代にあた
えた霧馬山であった。

<霧馬山ピンチをしのいで逆襲>

2日目最大の好取組は御嶽海対逸ノ城である。カド番
大関対先場所優勝者の一番である。御嶽海の調子を
みるうえで格好の対戦相手である。パワーぶつけ合い
の相撲にはならず、四つ身の争いとなった。御嶽海は
逸ノ城にまわしを取らせず、下から攻めあげ、最後
押し出した。逸ノ城は腰が伸びてしまった。カド番
大関にうちわがあがった。

<御嶽海、逸ノ城を退ける>

九月場所は一転乱戦模様の様相を見せてきた。強者
不在の混乱の始まりである。まだ2日目だが、下手を
すると優勝ラインは3敗まで下がりそうな流れの2日
目の展開であった。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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