大相撲

2022年9月横綱・大関に挑む12人のサムライ

暑さがやわらいできたなか、いよいよ九月場所が迫っ
てきた。上位に休場がない場合、横綱・大関との対戦
圏内は前頭3枚目の宇良までである。横綱・大関に
挑む関脇以下は12人である。12人のうち9人が七月
場所に続いての挑戦になる。

照ノ富士が横綱に昇進して1年が経った。この間照ノ
富士に勝利した力士が3勝の大栄翔・玉鷲である。
大栄翔は負けた相撲でもかなり照ノ富士を追い込んで
いる。玉鷲は突き押し相撲で3連勝したことがある。
照ノ富士が優勝した五月場所でもこの二人には負けて
いる。まさに天敵である。

<五月場所 照ノ富士を寄り切る大栄翔>

2勝している力士が阿炎・明生である。阿炎は七月
場所の初日に対戦して勇んで出てくる照ノ富士をかわ
して勝っている。柳の下にどじょうはいるか。明生は
久々の上位である。照ノ富士に勝ったのは昨年の九月
場所と今年の一月場所である。そのころの力・技能は
戻っているのか。そこがポイントになる。

<七月場所 照ノ富士、阿炎に不覚>

この1年、大関戦に勝ち越している力士が横綱・大関
の対戦圏内に3人いる。まず、8勝3敗の琴ノ若で
ある。大関に7連勝したことがある。ただ、貴景勝
には1勝3敗と分が悪い。先場所優勝した逸ノ城も
7勝4敗と大関に勝ち越している。貴景勝に3勝1
敗、正代に3勝2敗、御嶽海に1勝1敗である。3人
目が阿炎である。5勝3敗である。三月場所、大関
正代・貴景勝戦がないというハプニングがあった。

<七月場所 逸ノ城、貴景勝を寄り切る>

この1年上位ですべて勝ち越している力士が若隆景
である。横綱戦は勝ち星がなく、大関戦は5勝9敗
であるにもかかわらず勝ち越せたのは、着実に力が
ついてきた証である。関脇以下には9勝3敗-8勝
4敗-9勝3敗-11勝1敗とここまではよかった。
五月場所6勝5敗、七月場所7勝5敗と成績にかげり
をみせてきた。

<三月場所本割 若隆景が高安に勝利>

豊昇龍は2ケタ勝つためには横綱・大関と互角の成績
を残さなければならない。九月場所、12人の挑戦者は
照ノ富士及び3大関にどのような相撲を展開するの
か。内容のある相撲を期待したい。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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