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紙一重の勝負と時の運をモノにした豊昇龍

幕下の注目力士に朝青龍のおい豊昇龍がいる。
九月場所、その豊昇龍が幕下に昇進した。
豊昇龍は数少ない幕下10代力士の一人である。
また、三月場所の序ノ口以降とんとん拍子に
番付を上げてきただけに期待のホープである
ことは間違いない。
180323十三日目幕下以下 035
<序ノ口時代の豊昇龍>
ここまでの勝敗を朝青龍と比較してみる。
    豊昇龍   朝青龍
序ノ口 6勝1敗  6勝1敗
序二段 7勝優勝 7勝優勝
三段目 6勝1敗 7勝優勝
遜色ない成績をあげてきた。序ノ口では勝つ
たびに記者たちに囲まれている姿を大阪で
見てきた。それほど注目の存在であった。
序ノ口の1敗は大鵬の孫納谷につけられた
ものである。前相撲でも納谷に負けている。
納谷との出世争いも関心を集めてきた。なお、
三段目の1敗は田子ノ藤に負けたものである。
090125千秋楽幕内 172
<朝青龍>

九月場所は幕下下位の東56枚目に昇進した。
幕下は体も相撲もできあがっているだけに
壁となる場合が多い。ここでいきなり3連勝
し、幕下でも快進撃かと思わせた。だが、
一転して3連敗してしまった。勝ち越しを
かけ7番相撲に挑むことになった。相手は
同じく3勝3敗の納谷であった。
この一番国技館で見た。立ち合い、納谷の
左が入ってかいなを返すと豊昇龍の体が浮い
た。出る納谷を次の一瞬豊昇龍が首をとって
腰にのせるような首投げ。それが見事に決ま
った。勝負は紙一重であり、時の運であるが、
モノにしたのは豊昇龍であった。
180921十三日目幕下以下 671
180921十三日目幕下以下 673
180921十三日目幕下以下 679
<九月場所 豊昇龍(首投げ)納谷>

朝青龍は最初の幕下は6勝1敗だった。そこ
から1年かかり十両に昇進した。豊昇龍は
どのような経緯を辿るのか。きたる十一月
場所も目が離せない。

九月場所のビデオを見ています。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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