2020年9月– date –
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大相撲
新大関正代論
大関の伝達式がおこなわれる時津風部屋は、 内外ともに数多くの胡蝶蘭が飾られていた。 壮観な眺めである。協会使者として鏡山 (元多賀竜)と立川(元土佐ノ海)が派遣 され、部屋に午前に着いた。時津風(元 時津海)は急病のため、枝川(元蒼樹山)が ... -
大相撲
正代実力評価の変遷
正代の大関昇進が決定的な状況である。大関 になっても本名の正代でいくとのこと。輪島 が本名で通すことになったのは、どこにでも ある名前ではないというのが理由であったが、 正代にもいえる。その正代が強さを発揮した のは実は今年に入ってからである... -
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2020年九月場所総評
★多数の休場者を出したが 両横綱をはじめ出場停止の阿炎を含め、幕内 は10人に及んだ。石浦は途中出場、琴奨菊・ 霧馬山は再出場したが、これでもかという 感じで休場力士は、留まることがなかった。 新型コロナウイルス感染者が発生した玉ノ井 部屋は部屋... -
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■九月千秋楽 大苦戦のなか正代初優勝、だが…
正代か翔猿か。優勝の行方は結び前の2敗 正代対3敗翔猿の一番にかかっていた。と いっても実力差がありすぎる。あるいは相撲 にならない可能性さえある。ところが現実は 違った。 <翔猿の猛攻> 翔猿があたって正代を寄りたてさらに押し 込む。正代土俵... -
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■九月14日目 単独トップ正代の大関はあるのか
14日目、優勝戦線に変化があった。3敗の 阿武咲が隆の勝に敗れ、同じく3敗の若隆景 が御嶽海に敗退して4敗になり、優勝戦線 から退いた。まず、実力通りの結果が出た ことになる。下克上とはいかなかった。 <正代の横攻め> 14日目、直接対決が2番あ... -
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■九月13日目 決戦を斬る
幕内中位以下の2敗として残った翔猿。動き のよさで調子をあげてきた。対戦相手の隆の 勝は地力をつけ、上位で勝ちこせる力士と なった。実力は翔猿より上である。相撲は こう展開した。隆の勝あたって押し込んだが、 翔猿たぐるように後ろにつけて送りだ... -
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■九月12日目 注目の一番!平幕2敗力士が激突
遠藤が12日目から休場した。幕内では9人目 である。12日目の取組は18番と寂しい数字に なった。そのうち1番は不戦だから実質17番 である。現代重量級大相撲はケガに直結しや すいということか。 <上手ねらいの若隆景の立ち合い> 12日目の森永賞はなん... -
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■九月11日目 対戦相手の差
11日目を終え、2敗は上位で貴景勝、正代、 幕内中位以下で若隆景、翔猿となった。上位 と中位以下の直接対戦は行われない流れに なりつつある。12日目貴景勝は遠藤、正代は 宝富士との対戦である。朝乃山対若隆景、 翔猿戦もなさそうである。若隆景対翔猿... -
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■九月10日目上位2敗対中位以下2敗の対戦はあるか
10日目から霧馬山が休場した。朝乃山は今場 所豊山戦に続いて2つ目の不戦勝となった。 休場は出場停止の阿炎を含め、幕内だけで 8人目である。もっとも石浦は途中出場、 琴奨菊は再出場している。 <霧馬山休場> 上位2敗組の照ノ富士が最近力をつけて... -
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■九月9日目 同一視できない2敗組
2敗が9人という見出しが踊った。8日目 までのトップの成績である。一見にぎやか だが、まだ勝ち越したわけではない。また、 幕内中位・下位からあげた星は上位の星とは 明らかに異なる。同一視するわけにはいか ない。9日目はサバイバル戦がおこなわれ... -
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■九月8日目 上位3人2敗並走
8日目の結びの一番は貴景勝対栃ノ心である。 かつて、関脇貴景勝は大関昇進をかけて、 大関栃ノ心はカド番の場所7勝7敗で対戦 したことがある。このときは貴景勝が勝って 大関を決めた。2019年三月場所のことであっ た。栃ノ心は今年にはいって幕内中位... -
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■九月7日目 思わぬ力を発揮し、勢いにのる照ノ富士
上位1敗組2敗組に変化があった。まず、 2敗御嶽海が玉鷲の突き押しに、なにもでき ずにあっさり土俵を割ってしまった。こんな 相撲をとっているようでは優勝できない。 御嶽海の限界をみる思いがした。1敗正代は 小結隠岐の海と対戦した。正代左が入っ... -
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■九月6日目 上位1敗組2敗組の寸評
6日目も上位は安泰だった。上位の1敗貴景 勝・正代、2敗御嶽海・照ノ富士はどういう 相撲だったのか。寸評をまじえ記してみたい。 まず御嶽海。対戦相手は小結遠藤。御嶽海 ぶちかましてすぐにはたき込み。御嶽海は 2回優勝しながら大関に直結できなか... -
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■九月5日目 上位4強そろい勝ち
上位4強が強さを発揮し、それぞれ危なげ ない相撲内容で勝利した。まず、昨日1敗 した正代は突き押しのパワー相撲の北勝富士 と対戦した。立ち合いあたりあって、正代 まったく下がらず、逆に北勝富士を圧倒して 正面に押し出した。正代の強さは本物であ... -
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■九月4日目気迫と闘志は光彩を発揮する
作家尾崎士郎の相撲に関する言葉がある。 「栃錦の土俵ほど、実力と運命との調和を 示したものはあるまい。気迫と闘志は人間の 裏づけによって光彩を発揮する。これなき ものは、第一流の力士たるべき資格に値せざ るものである」このあともあるが、今回言... -
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■九月3日目 正代、強さと意欲の相撲
強さうまさを制す。正代対遠藤の対戦は正代 が出足で前に出る力が遠藤を圧倒した。遠藤 は土俵際でもろ差しとなったが、正代は最後 両手で胸を押した。詰めも万全だった。正代 はまた一段と力をつけてきた。正代が力を つけはじめたのは実は今年からである... -
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■九月2日目 朝乃山の迷走
ここ2場所、貴景勝の押しに陰りがみえて きた。押ししかない力士が押しの威力が失わ れては相撲に精彩がなくなる。貴景勝には ある懸念があった。それは大関大受である。 大受も押し相撲であった。大関直前の大受の 押しは、手がつけられないほどの押し相... -
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■九月初日 注目の二番を分析
場所が始まった。13時開場で七月場所初日は 1時間前から列ができ、南門を曲がるほどの 長さに達していた。今回はどうか。11時47分 ごろ両国駅に着いた。まだ誰も並んでいなか った。売れ行きは前回以上である。なにしろ 国技館の1階マス席、ボックス席は... -
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2020年九月場所の視点
白鵬、鶴竜の両横綱は初日から休場である。 年齢的にも35歳で多くを望めない。出場して も、どこかで休場してしまうのではという 思いがついてまわる。柏戸の晩年は、力が 衰えても新しい横綱ができないから無理に 土俵に上がっていた。そのため、9勝6敗... -
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暗転の九月場所
場所直前になってとんでもないニュースが 飛び込んできた。玉ノ井(元栃東 子)部屋 の所属力士19人が新型コロナウイルスに集団 感染したことが判明した。今は緊急事態宣言 が解かれ、自主規制で注意している時期とは いえ、人数も多く、ショッキングな出... -
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朝乃山優勝の可能性を探る
七月場所、朝乃山は12勝3敗、次点で終わっ た。横綱・大関でただ一人皆勤した。番付の 地位は皆勤した力士ではトップだったが、 及ばなかった。優勝できなかった原因ははっ きりしている。照ノ富士との1敗同士の直接 対決に敗れたことにある。優勝するた... -
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現代相撲部屋継承事情6
引き続き4代続いた部屋を見ていこう。 ・立浪(元旭豊)部屋 緑嶋友之助は春日山(元朝日森)部屋に入門 し、春日山(元当たり矢)部屋のとき立浪 部屋として独立した。横綱双葉山、横綱羽黒 山、大関名寄岩の立浪三羽烏を育て一大勢力 を築いた。立浪(... -
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九月場所の照ノ富士を予想する
七月場所の照ノ富士は大関転落後序二段まで 番付を下げての幕内復帰をはたした。その 場所で勝ち進み、優勝を争う大関朝乃山に 直接対決で勝ったことが優勝へ弾みをつけた。 九月場所の見所の1つに先場所優勝した照ノ 富士がどこまでやるか、という点があ... -
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現代相撲部屋継承事情5
・佐渡ヶ嶽(元琴ノ若)部屋 初代琴錦が引退後に二所ノ関(元佐賀ノ花) 部屋から独立した部屋。創設したものの本家 二所ノ関が琴ヶ濱を手放さない。ほかに二所 ノ関の幕内力士は玉ノ海(後の玉乃海)と 大天竜しかいなく、看板力士の琴ヶ濱を失い たくな... -
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2020年九月場所チケット事情
九月場所のチケットが発売された。七月場所 と異なる点は以下である。( )は七月 場所である。 1.先行予約が初日の12日前(5日前) 2.先行予約はマス席ボックス席のみ(マス 席・イス席、ボックス席は販売なし) 3.一般発売は9日前(2日前) ... -
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現代相撲部屋継承事情4
3代に渡って引き継がれた部屋にはいる。 ・東関(元高見盛)部屋 ハワイ出身の元高見山が高砂(元横綱朝潮) 部屋から独立した部屋。定年によって部屋は 弟子の元潮丸に引き継がれた。ところが、 元潮丸が病で急死してしまった。後継者が すぐに決まらず... -
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豊昇龍の出世街道
豊昇龍は朝青龍のおいとして注目されてきた。 朝青龍の長兄の次男にあたる。下地はレス リングである。もともとレスリングの留学生 として来日したが、相撲に魅了された。相撲 でも運動能力を発揮し、高校卒業見込みで 立浪(元旭豊)に入門した。 <序ノ... -
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現代相撲部屋継承事情3
引き続き2代に渡って引き継がれた部屋を みていこう。 ・高田川(元安芸乃島)部屋 元前の山が高砂(元横綱朝潮) 部屋から独立 した部屋。元前の山が一門の意向に反して 理事に立候補したため、高砂一門を破門と なった。 一方、元安芸乃島は貴乃花親方... -
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翔猿の出世街道
翔猿は兄英乃海の影響で小学校から相撲道場、 さらに相撲教室へ通う相撲少年であった。 高校は相撲の名門埼玉栄へ進学した。北勝 富士とは同期であった。2年生のときには インターハイで団体優勝している。大学は 日大に進んだ。同期には大奄美がおり、東... -
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現代相撲部屋継承事情2
引き続き独立して部屋をおこした相撲部屋で まだ継承されたことはなく、一代のままの 部屋をみていこう。 ・西岩(元若の里)部屋 田子ノ浦(元隆の鶴)部屋より独立。浅草に 部屋をかまえたが、これからの部屋である。 ・二所ノ関(元若嶋津)部屋 二子山...
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