正代か翔猿か。優勝の行方は結び前の2敗
正代対3敗翔猿の一番にかかっていた。と
いっても実力差がありすぎる。あるいは相撲
にならない可能性さえある。ところが現実は
違った。
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翔猿があたって正代を寄りたてさらに押し
込む。正代土俵際に詰まる危ない体勢。翔猿
が引くと正代反撃に出るが、翔猿がいなし。
正代体勢が危うかったが、持ち直すも翔猿
もろざし。正代力の突き落としに翔猿がくず
れた。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/09/200927千秋楽j幕内-1076-e1601210492831.jpg)
翔猿は正攻法の攻め、そのあと動き重視の
奇襲と予想を上回る大健闘だった。一方正代
は緊張したのか慎重になりすぎたのか、いつ
もの正代ではなかった。かろうじて残し、
相撲は大苦戦したが、勝負に勝った。
これで正代が負けたら巴戦の可能性がでて
くる。地方から観戦に来、千秋楽飛行機で
帰る相撲仲間がいる。しかし、巴戦では飛行
機の出発時間がやばくなるところだった。
彼が一番きもを冷やしたかもしれない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/09/200927千秋楽j幕内-1087-e1601210519970.jpg)
大苦戦のなかで正代の初優勝が決まった。
一月場所、対戦相手では徳勝龍より強豪と
対戦しながら、優勝を徳勝龍にさらわれた。
このくやしさを九月場所千秋楽で晴らした。
正代の優勝の要因は直接対決を制したこと
である。2敗同士の貴景勝戦、2敗対3敗戦
となった朝乃山戦。そして千秋楽の翔猿戦。
これらに勝っていったのが初優勝につながっ
た。
それにしても大関は優勝できない。横綱不在
でも優勝できない。大関の優勝は2017年一月
場所の稀勢の里以降ない。これは憂鬱である。
大相撲のあるべき姿ではない。正代優勝で
めでたしめでたしとはいかない、もう一つの
お寒い事情があった。
KW氏からさしいれをいただきました。
いつも本当にありがとうございます。
興味深いテーマをこれからもお届けします。