大相撲

■九月千秋楽 大苦戦のなか正代初優勝、だが…

2020年9月27日

正代か翔猿か。優勝の行方は結び前の2敗
正代対3敗翔猿の一番にかかっていた。と
いっても実力差がありすぎる。あるいは相撲
にならない可能性さえある。ところが現実は
違った。

<翔猿の猛攻>

翔猿があたって正代を寄りたてさらに押し
込む。正代土俵際に詰まる危ない体勢。翔猿
が引くと正代反撃に出るが、翔猿がいなし。
正代体勢が危うかったが、持ち直すも翔猿
もろざし。正代力の突き落としに翔猿がくず
れた。

<翔猿の奇襲>

翔猿は正攻法の攻め、そのあと動き重視の
奇襲と予想を上回る大健闘だった。一方正代
は緊張したのか慎重になりすぎたのか、いつ
もの正代ではなかった。かろうじて残し、
相撲は大苦戦したが、勝負に勝った。

これで正代が負けたら巴戦の可能性がでて
くる。地方から観戦に来、千秋楽飛行機で
帰る相撲仲間がいる。しかし、巴戦では飛行
機の出発時間がやばくなるところだった。
彼が一番きもを冷やしたかもしれない。

<正代の突き落としが決まる>

大苦戦のなかで正代の初優勝が決まった。
一月場所、対戦相手では徳勝龍より強豪と
対戦しながら、優勝を徳勝龍にさらわれた。
このくやしさを九月場所千秋楽で晴らした。
正代の優勝の要因は直接対決を制したこと
である。2敗同士の貴景勝戦、2敗対3敗戦
となった朝乃山戦。そして千秋楽の翔猿戦。
これらに勝っていったのが初優勝につながっ
た。

それにしても大関は優勝できない。横綱不在
でも優勝できない。大関の優勝は2017年一月
場所の稀勢の里以降ない。これは憂鬱である。
大相撲のあるべき姿ではない。正代優勝で
めでたしめでたしとはいかない、もう一つの
お寒い事情があった。

KW氏からさしいれをいただきました。
いつも本当にありがとうございます。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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