14日目、優勝戦線に変化があった。3敗の
阿武咲が隆の勝に敗れ、同じく3敗の若隆景
が御嶽海に敗退して4敗になり、優勝戦線
から退いた。まず、実力通りの結果が出た
ことになる。下克上とはいかなかった。
14日目、直接対決が2番あった。まず、結び
前の一番で2敗正代対3敗朝乃山戦である。
朝乃山はぐんぐん調子をあげて目下10連勝。
一方正代はこのところ自信が感じられる。
ただ地位は朝乃山が上である。この一番正代
があたり勝ってその勢いのまま横攻めで一気
に押し倒した。正代のパワー、スピードが
炸裂した。朝乃山は何もできなかった。正代
の完勝であった。
結びの一番は2敗の新入幕翔猿と3敗の大関
貴景勝の一番である。貴景勝は今年の一月
場所、幕尻の徳勝龍に負けて大関の面目丸つ
ぶれであった。再びここで負けたら恥の
上塗りになってしまう。相撲はこう展開した。
貴景勝はよくみて押していった。翔猿逆に
押し込むも貴景勝は落ち着いていた。押し
合いのなかから貴景勝が翔猿をはたき込んで
勝負あった。
14日目を終わり、2敗正代、3敗貴景勝、
翔猿となった。正代が一歩リードしたカタチ
になった。千秋楽は予想通り正代と翔猿が
組まれた。
正代の大関昇進はあるのか。優勝しても12勝
なら論外である。13勝の場合はどうか。その
場合3場所前の8勝が気になる。できれば
もう1場所みたい。しかし、千秋楽勝って
大関昇進というムードが出てきたら、状況は
変わるかもしれない。
あと1日です。
興味深いテーマをこれからもお届けします。