大相撲

■九月13日目 決戦を斬る

2020年9月25日

幕内中位以下の2敗として残った翔猿。動き
のよさで調子をあげてきた。対戦相手の隆の
勝は地力をつけ、上位で勝ちこせる力士と
なった。実力は翔猿より上である。相撲は
こう展開した。隆の勝あたって押し込んだが、
翔猿たぐるように後ろにつけて送りだした。
翔猿の動きに翻弄された。

<翔猿、隆の勝を送り出す>

14日目翔猿の対戦相手は大関貴景勝である。
これによって貴景勝対御嶽海戦は消滅した。
千秋楽の取組は14日目の結果を見て作成する
が、正代対翔猿になる可能性が出てきた。
とはいっても全体的には強豪との対戦が物
足りない。翔猿が優勝というのなら最低2
大関、2関脇と対戦してこそ価値あるものに
なる。

その原因は取組編成のまずさにある。こりず
にまたも出てしまった。翔猿が優勝した場合、
またもからくり優勝・わけあり優勝になり、
作成者は審判部になる。

<正代と貴景勝の攻防>

上位2敗の貴景勝と正代が直接激突した。
星のつぶし合いである。貴景勝あたって押す
が、正代後退せず、あてがう。貴景勝のいな
しも通じない。正代踏みとどまり、よくみて
貴景勝をタイミングよく突き落とした。貴景
勝の押しは正代に通じなかった。この一番は
その一言につきる。

<正代、貴景勝を突き落とす>

正代、14日目は大関朝乃山である。ぐんぐん
調子をあげてき、強さは戻っている。一番
ぶつかりたくない時期に対戦することになる。

場所はあと2日ある。優勝ラインが場合に
よって3敗にもつれ込む恐れがある。そう
なると平幕の取組は優勝の権威を考えると
ますます困難になる。

雨の日でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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