幕内中位以下の2敗として残った翔猿。動き
のよさで調子をあげてきた。対戦相手の隆の
勝は地力をつけ、上位で勝ちこせる力士と
なった。実力は翔猿より上である。相撲は
こう展開した。隆の勝あたって押し込んだが、
翔猿たぐるように後ろにつけて送りだした。
翔猿の動きに翻弄された。
14日目翔猿の対戦相手は大関貴景勝である。
これによって貴景勝対御嶽海戦は消滅した。
千秋楽の取組は14日目の結果を見て作成する
が、正代対翔猿になる可能性が出てきた。
とはいっても全体的には強豪との対戦が物
足りない。翔猿が優勝というのなら最低2
大関、2関脇と対戦してこそ価値あるものに
なる。
その原因は取組編成のまずさにある。こりず
にまたも出てしまった。翔猿が優勝した場合、
またもからくり優勝・わけあり優勝になり、
作成者は審判部になる。
上位2敗の貴景勝と正代が直接激突した。
星のつぶし合いである。貴景勝あたって押す
が、正代後退せず、あてがう。貴景勝のいな
しも通じない。正代踏みとどまり、よくみて
貴景勝をタイミングよく突き落とした。貴景
勝の押しは正代に通じなかった。この一番は
その一言につきる。
正代、14日目は大関朝乃山である。ぐんぐん
調子をあげてき、強さは戻っている。一番
ぶつかりたくない時期に対戦することになる。
場所はあと2日ある。優勝ラインが場合に
よって3敗にもつれ込む恐れがある。そう
なると平幕の取組は優勝の権威を考えると
ますます困難になる。
雨の日でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。