大相撲

■九月7日目 思わぬ力を発揮し、勢いにのる照ノ富士

2020年9月19日

上位1敗組2敗組に変化があった。まず、
2敗御嶽海が玉鷲の突き押しに、なにもでき
ずにあっさり土俵を割ってしまった。こんな
相撲をとっているようでは優勝できない。
御嶽海の限界をみる思いがした。1敗正代は
小結隠岐の海と対戦した。正代左が入って
寄り立てるが、隠岐の海まわり込む。正代
さらに出るところを隠岐の海、右からの 突き
落としが鮮やかに決まった。正代の攻めに
鋭さがなかった。

<隠岐の海(突き落とし)正代>

貴景勝は豊山戦である。貴景勝はあたり勝っ
て突き押しいなし、と果敢に攻める。豊山
対抗するも土俵を踏み越し勝負あった。すり
足なら俵に足がかかるはずだが、そうはなら
なかった。土俵が単に地面に円を書いたもの
でなく、俵を埋め込んであるところに意味が
ある。俵に足がかかれば踏みこたえられる
ようになっている。

<貴景勝(押し出し)豊山>

照ノ富士は小結遠藤との対戦である。四つ身
の争いかと思ったが、そうはならなかった。
照ノ富士は遠藤の右を両手でつかみ振って、
遠藤が後ろ向きになったところを送り出した。
意表をつく相撲であり、思い切りのよさが
でた。照ノ富士は大関に1勝1敗、関脇に
2勝1敗、小結に2勝で計5勝2敗であった。
予想をこえる大健闘である。後は平幕になる。
明日8日目は玉鷲戦である。

<照ノ富士(送り出し)遠藤>

優勝争いはどうなるのか。1敗貴景勝は、
朝乃山・正代・御嶽海・大栄翔・遠藤戦を
残している。2敗正代は朝乃山・貴景勝・
御嶽海・大栄翔戦とこれからある。九月場所
思わぬ力を発揮する者、勢いにのる者は貴景
勝でも正代でもない。ズバリ照ノ富士である。
優勝戦線は今後の流れ次第では思わぬ展開と
なるかもしれない。

過ごしやすい季節になってきました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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