■九月7日目 思わぬ力を発揮し、勢いにのる照ノ富士

上位1敗組2敗組に変化があった。まず、
2敗御嶽海が玉鷲の突き押しに、なにもでき
ずにあっさり土俵を割ってしまった。こんな
相撲をとっているようでは優勝できない。
御嶽海の限界をみる思いがした。1敗正代は
小結隠岐の海と対戦した。正代左が入って
寄り立てるが、隠岐の海まわり込む。正代
さらに出るところを隠岐の海、右からの 突き
落としが鮮やかに決まった。正代の攻めに
鋭さがなかった。

隠岐の海(突き落とし)正代
<隠岐の海(突き落とし)正代>

貴景勝は豊山戦である。貴景勝はあたり勝っ
て突き押しいなし、と果敢に攻める。豊山
対抗するも土俵を踏み越し勝負あった。すり
足なら俵に足がかかるはずだが、そうはなら
なかった。土俵が単に地面に円を書いたもの
でなく、俵を埋め込んであるところに意味が
ある。俵に足がかかれば踏みこたえられる
ようになっている。

貴景勝(押し出し)豊山
<貴景勝(押し出し)豊山>

照ノ富士は小結遠藤との対戦である。四つ身
の争いかと思ったが、そうはならなかった。
照ノ富士は遠藤の右を両手でつかみ振って、
遠藤が後ろ向きになったところを送り出した。
意表をつく相撲であり、思い切りのよさが
でた。照ノ富士は大関に1勝1敗、関脇に
2勝1敗、小結に2勝で計5勝2敗であった。
予想をこえる大健闘である。後は平幕になる。
明日8日目は玉鷲戦である。

照ノ富士(送り出し)遠藤
<照ノ富士(送り出し)遠藤>

優勝争いはどうなるのか。1敗貴景勝は、
朝乃山・正代・御嶽海・大栄翔・遠藤戦を
残している。2敗正代は朝乃山・貴景勝・
御嶽海・大栄翔戦とこれからある。九月場所
思わぬ力を発揮する者、勢いにのる者は貴景
勝でも正代でもない。ズバリ照ノ富士である。
優勝戦線は今後の流れ次第では思わぬ展開と
なるかもしれない。

過ごしやすい季節になってきました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

日本経済新聞で15年間記者を務め、日経HRの編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するフリーライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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