大相撲

■九月8日目 上位3人2敗並走

2020年9月20日

8日目の結びの一番は貴景勝対栃ノ心である。
かつて、関脇貴景勝は大関昇進をかけて、
大関栃ノ心はカド番の場所7勝7敗で対戦
したことがある。このときは貴景勝が勝って
大関を決めた。2019年三月場所のことであっ
た。栃ノ心は今年にはいって幕内中位、下位
で今場所上位と対戦する地位まで戻してきた。
貴景勝には分が悪い。この一番番狂わせの
要素はきわめて少なかった。

<栃ノ心(はたき込み)貴景勝>

ところが相撲はやってみないとわからない。
貴景勝があたっていくと、栃ノ心は変わり
気味にはたき込んで勝負は一瞬にして決まっ
た。マス席の着物3美人が栃ノ心の応援タオ
ルをもってたいそう喜んでいた。相撲は一番
勝負である。だから番狂わせが生じる。これ
が3本勝負ならそうはいかない。

<正代(送り出し)妙義龍>

2敗正代は速攻妙義龍との対戦である。立ち
合い妙義龍が制して出るところをいなして
後ろについて送り出した。照ノ富士は突き
押しの玉鷲相手に対応して前に出ながら気を
みてさして寄り切った。堂々たる相撲であっ
た。上位は2敗で貴景勝、正代、照ノ富士が
並んだ。

絶対的強者、相撲の安定性は今の大相撲では
求めるほうが無理である。求めるとしたら
必死の力で1日1番の精神で着実に勝って
いくしかない。貴景勝の2敗は引きと奇襲に
よるものである。大関らしくない負け方で
あった。特に引きはタブーである。正代は
思いがけない負け方でをしている。これは
簡単に解消できないかもしれない。

<照ノ富士(寄り切り)玉鷲>

照ノ富士は貴景勝と御嶽海に地力負けした。
これはやむを得ない。ほかの三役に5勝して
いるのだから力はある。本格的四つ相撲、
突き押しへの対抗、さがらなければ強さは
本物である。9日目は北勝富士戦である。
今後隆の勝、妙義龍、栃ノ心が予想される。

場所はいよいよ後半に突入する。

王輝がんばれ!
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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