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■九月8日目 上位3人2敗並走

8日目の結びの一番は貴景勝対栃ノ心である。
かつて、関脇貴景勝は大関昇進をかけて、
大関栃ノ心はカド番の場所7勝7敗で対戦
したことがある。このときは貴景勝が勝って
大関を決めた。2019年三月場所のことであっ
た。栃ノ心は今年にはいって幕内中位、下位
で今場所上位と対戦する地位まで戻してきた。
貴景勝には分が悪い。この一番番狂わせの
要素はきわめて少なかった。

<栃ノ心(はたき込み)貴景勝>

ところが相撲はやってみないとわからない。
貴景勝があたっていくと、栃ノ心は変わり
気味にはたき込んで勝負は一瞬にして決まっ
た。マス席の着物3美人が栃ノ心の応援タオ
ルをもってたいそう喜んでいた。相撲は一番
勝負である。だから番狂わせが生じる。これ
が3本勝負ならそうはいかない。

<正代(送り出し)妙義龍>

2敗正代は速攻妙義龍との対戦である。立ち
合い妙義龍が制して出るところをいなして
後ろについて送り出した。照ノ富士は突き
押しの玉鷲相手に対応して前に出ながら気を
みてさして寄り切った。堂々たる相撲であっ
た。上位は2敗で貴景勝、正代、照ノ富士が
並んだ。

絶対的強者、相撲の安定性は今の大相撲では
求めるほうが無理である。求めるとしたら
必死の力で1日1番の精神で着実に勝って
いくしかない。貴景勝の2敗は引きと奇襲に
よるものである。大関らしくない負け方で
あった。特に引きはタブーである。正代は
思いがけない負け方でをしている。これは
簡単に解消できないかもしれない。

<照ノ富士(寄り切り)玉鷲>

照ノ富士は貴景勝と御嶽海に地力負けした。
これはやむを得ない。ほかの三役に5勝して
いるのだから力はある。本格的四つ相撲、
突き押しへの対抗、さがらなければ強さは
本物である。9日目は北勝富士戦である。
今後隆の勝、妙義龍、栃ノ心が予想される。

場所はいよいよ後半に突入する。

王輝がんばれ!
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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