大相撲

■九月9日目 同一視できない2敗組

2020年9月21日

2敗が9人という見出しが踊った。8日目
までのトップの成績である。一見にぎやか
だが、まだ勝ち越したわけではない。また、
幕内中位・下位からあげた星は上位の星とは
明らかに異なる。同一視するわけにはいか
ない。9日目はサバイバル戦がおこなわれた。
その結果2敗は6人となった。そのうち幕内
中位・下位は若隆景、阿武咲、翔猿の3人で
ある。

この中で優勝してもおかしくない、と思える
力士はいるだろうか。それだけの力をもつ者
はいるのだろうか。否である。これが当然の
見方である。これまでの幕内中位・下位優勝
者は一部の例外を除いて上位と部分対戦しか
しないことで成り立っていたに過ぎない。
最近は特に上位との対戦が遅すぎて13日目
以降になることは珍しくない。なかには横綱・
大関戦皆無さえある。いわばからくり優勝で
あった。

<照ノ富士(突き落とし)北勝富士>

幕内上位2敗組では照ノ富士の強さが目立っ
た。北勝冨士のパワーをものともせずに組み
とめることなく、馬力で圧倒した相撲だった。
最後は突き落としで決めた。照ノ富士は明日
10日目隆の勝戦である。

<正代(取り直し)大栄翔>

正代は大栄翔の執拗な押しにこらえていたが、
最後は押し込まれる。正代、西土俵片足一本
で残し、左足が出たが、大栄翔もばったり
両手をついて取り直し。大栄翔にまたも押し
込まれたが、左が入って突き落とした。正代
は危ない場面があったが、2敗を守った。

<正代(突き落とし)大栄翔>

貴景勝は先場所負けている霧馬山相手に押し
込んで横向き、さらに押し込んで後ろ向きに
して送り出した。押しに威力はあるし、いな
し、突き落としもある。一時期組んだ場合
琴錦のようなもろざしから一気の寄りを目指
したことがあったが、今は影をひそめている 。

横綱不在の場所、優勝は誰の手に。場所は
まだ6日間ある。

4日目BS放送が15時50分から15分間101から
102に切り変わりました。突然のことで王輝
のインタビューが留守禄で見られなかった方
が残念がっていました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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