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■九月9日目 同一視できない2敗組

2敗が9人という見出しが踊った。8日目
までのトップの成績である。一見にぎやか
だが、まだ勝ち越したわけではない。また、
幕内中位・下位からあげた星は上位の星とは
明らかに異なる。同一視するわけにはいか
ない。9日目はサバイバル戦がおこなわれた。
その結果2敗は6人となった。そのうち幕内
中位・下位は若隆景、阿武咲、翔猿の3人で
ある。

この中で優勝してもおかしくない、と思える
力士はいるだろうか。それだけの力をもつ者
はいるのだろうか。否である。これが当然の
見方である。これまでの幕内中位・下位優勝
者は一部の例外を除いて上位と部分対戦しか
しないことで成り立っていたに過ぎない。
最近は特に上位との対戦が遅すぎて13日目
以降になることは珍しくない。なかには横綱・
大関戦皆無さえある。いわばからくり優勝で
あった。

<照ノ富士(突き落とし)北勝富士>

幕内上位2敗組では照ノ富士の強さが目立っ
た。北勝冨士のパワーをものともせずに組み
とめることなく、馬力で圧倒した相撲だった。
最後は突き落としで決めた。照ノ富士は明日
10日目隆の勝戦である。

<正代(取り直し)大栄翔>

正代は大栄翔の執拗な押しにこらえていたが、
最後は押し込まれる。正代、西土俵片足一本
で残し、左足が出たが、大栄翔もばったり
両手をついて取り直し。大栄翔にまたも押し
込まれたが、左が入って突き落とした。正代
は危ない場面があったが、2敗を守った。

<正代(突き落とし)大栄翔>

貴景勝は先場所負けている霧馬山相手に押し
込んで横向き、さらに押し込んで後ろ向きに
して送り出した。押しに威力はあるし、いな
し、突き落としもある。一時期組んだ場合
琴錦のようなもろざしから一気の寄りを目指
したことがあったが、今は影をひそめている 。

横綱不在の場所、優勝は誰の手に。場所は
まだ6日間ある。

4日目BS放送が15時50分から15分間101から
102に切り変わりました。突然のことで王輝
のインタビューが留守禄で見られなかった方
が残念がっていました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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