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■九月6日目 上位1敗組2敗組の寸評

6日目も上位は安泰だった。上位の1敗貴景
勝・正代、2敗御嶽海・照ノ富士はどういう
相撲だったのか。寸評をまじえ記してみたい。

まず御嶽海。対戦相手は小結遠藤。御嶽海
ぶちかましてすぐにはたき込み。御嶽海は
2回優勝しながら大関に直結できなかった。
また思いがけない相手に負ける癖がある。
御嶽海がむらっけのある相撲をなくしていけ
ばとっくに大関になってもおかしくない。
御嶽海の素質を惜しむ。

<御嶽海(はたき込み)遠藤 写真提供C氏>

正代は栃ノ心相手に素早くなかにはいっての
速攻。一気に寄って出た。正代は強さをいか
んなく発揮した。朝乃山、貴景勝、御嶽海、
照ノ富士には優勝経験があるが、正代には
まだない。13勝で逃しているだけに、ねらっ
てもおかしくない。今場所はチャンスである。

<正代(寄り切り)栃ノ心 写真提供C氏>

貴景勝は上位初挑戦で小さい照強との対戦で
ある。落ち着いた相撲で貴景勝が突き出した。
貴景勝は押しに自信を取り戻している。この
押しだけで朝乃山、正代、御嶽海とどこまで
戦えるか。特に朝乃山に通用しなくなって
来ているだけに押しの真価が問われる。大関
の優勝は2017年一月場所の稀勢の里以来ない。
貴景勝の大関優勝なるか。

<貴景勝(突き出し)照強 写真提供C氏>

ここへきて照ノ富士の存在が不気味である。
照ノ富士が隠岐の海相手に正攻法の四つ相撲
で堂々と撃破したのは驚異である。こんな
相撲を取られてはたちうちできなくなる。
三役戦はほとんど終え、残るのは遠藤だけで
ある。こうした点は有利に働く。照ノ富士が
勝ち続ければ優勝争いは面白くなる。

<照ノ富士(寄り切り)隠岐の海 写真提供C氏>

今年に入って2回幕尻優勝があった。番付は
なんのためにある。上位は上位にふさわしい
働きをしてこその番付である。これは会社
だって同じである。役員が平社員以下では
責任を取らされる。今場所こそ上位で優勝を
決めていただきたい。

相撲仲間によりますと取組途中で帰る人が目に
ついたとのことです。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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