大相撲

暗転の九月場所

2020年9月11日

場所直前になってとんでもないニュースが
飛び込んできた。玉ノ井(元栃東 子)部屋
の所属力士19人が新型コロナウイルスに集団
感染したことが判明した。今は緊急事態宣言
が解かれ、自主規制で注意している時期とは
いえ、人数も多く、ショッキングな出来事で
ある。相撲部屋はどうしても共同生活になる
し、稽古はどうしても密になる。これでは
出稽古はとてもできる状況ではない。

<サンケイスポーツの記事>

親方はじめ、無事な者もいる。かかった者も
重症者はいないという。それでも玉ノ井部屋
の者全員が休場になりそうである。日ごろの
鍛錬は本場所で技量を試すためであるならば、
これほど無念なことはない。28人の休場者を
初日から出すので、土俵はたちまち寂しく
なってしまう。

新型コロナウイルスに感染したからといって、
かかった者に罪はない。批難は筋違いである。
誰しも感染の危険性はあるのだ。幸い休場
でも番付で考慮する考えが出てきているのが
救いである。それにしても新型コロナウイ
ルスは大相撲とファンをどこまで苦しめる
のか。なんでもない通常開催がいかに幸せな
ことだったか。今となっては感じずにはいら
れない。

<日刊スポーツの記事>

九月場所の開催は予定通りだという。しかし、
部屋まるごと休場では心穏やかで観戦しに
くい。さらにここへきて横綱白鵬・鶴竜の
休場が確定した。横綱の特権を利用している
ばかりではいけない。さらに石浦、理事会の
決定を受け3場所出場停止の阿炎と幕内休場
者は早くも4人である。これに玉ノ井部屋の
十両東龍と富士東が加わることになり、関取
6人に及ぶ休場数である。

気候はまだ夏のようだが、土俵には寂しい風
が吹きまくってしまった。

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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