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■九月初日 注目の二番を分析

場所が始まった。13時開場で七月場所初日は
1時間前から列ができ、南門を曲がるほどの
長さに達していた。今回はどうか。11時47分
ごろ両国駅に着いた。まだ誰も並んでいなか
った。売れ行きは前回以上である。なにしろ
国技館の1階マス席、ボックス席は売切れで
ある。もっとも初日から関取6人が休場では
力が入りにくかったのか。あるいは戦略を
変えて並ぶのを裂けたのか。

<九月場所の案内>

古い相撲仲間が12時半ごろやってきた。その
ころはある程度の列はできていた。エント
ランスまでいれて待機させるてる先客がいる
とはいえ、外に並んでもけっこう前のほうで
13時6分頃には開場入りできた。

七月場所と異なったのは優勝額の除幕式が
行われたことである。事前に情報通からきい
ていた。来年の一月場所は七月場所から十一
月場所の3場所まとめて除幕式をやることに
なるのだろうか。

初日最大の注目の一番が大関貴景勝対先場所
優勝の照ノ富士戦である。照ノ富士の優勝は
本物か。真価が問われる。一方の貴景勝は
押し相撲の威力が影をひそめていた。押し
切れない、四つに組みとめられる。そんな
両者が初日から組まれた。

<貴景勝(押し出し)照ノ富士>

両力士当たって貴景勝が押していく。照ノ
富士上体が起きる。貴景勝がそのまま押し
切ってしまった。照ノ富士は何もできなかっ
た。貴景勝の完勝であった。この一番だけ
ではわからないが、貴景勝の押しが復活すれ
ば場所は面白くなる。

朝乃山は相撲巧者の遠藤である。初日はまだ
場所なれしていない。相撲なれしていない。
そんな初日から遠藤と対戦するのは運命で
ある。通常なら横綱対小結遠藤が組まれる
予定だったはずである。

<朝乃山と遠藤の攻防>

朝乃山対遠藤はもつれる展開になった。遠藤
低くあたって浅いもろざしで出る。朝乃山
逆襲。遠藤を西土俵に追い込む。遠藤ねばっ
て、食い下がる。朝乃山おこして出る。東
土俵に追い込むが、遠藤の腰は崩れず、残す。
朝乃山左上手投げにいくが、遠藤二本ざし。
朝乃山強引な上手投げで遠藤を追い込もうと
するが、遠藤掛け投げ気味で打ち返し、朝乃
山を裏返しにした。

<遠藤(すくい投げ)朝乃山>

朝乃山の敗因は、強引な攻めが多過ぎたこと
である。逆に遠藤はうまさとねばりと相撲感
をフルに発揮した。朝乃山は初日に1敗で
優勝はみえなくなった。栃錦は初日に負けて
3回優勝した。朝乃山に栃錦のような相撲に
かける執念があるのか。2日目以降も注目で
ある。

国技館で知り合いが4人いました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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