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■九月2日目 朝乃山の迷走

ここ2場所、貴景勝の押しに陰りがみえて
きた。押ししかない力士が押しの威力が失わ
れては相撲に精彩がなくなる。貴景勝には
ある懸念があった。それは大関大受である。
大受も押し相撲であった。大関直前の大受の
押しは、手がつけられないほどの押し相撲
旋風であった。史上初の殊勲・敢闘・技能の
三賞を独占した。ところが大関になったとた
ん押しの威力は失われてしまった。そして
大関の座を落ちてしまった。そんなことから
貴景勝が気になっていた。

<貴景勝(押し出し)隠岐の海>

ところが、初日照ノ富士、今日2日目小結
隠岐の海と文句なしの相撲が続いた。押しの
パワーが戻りつつある。あたりで相手を後退
させて、攻め込んでいる。あたり勝てば突き
落としが決まりやすくなる。二の矢の攻めも
効いてくる。まだ二日目だから、この調子を
持続させることである。これからが大事で
ある。

それに対して朝乃山は連敗である。朝乃山は
隆の勝のこれしかないという立ち合いにあた
り負けし、後退するともう土俵際で後がなか
った。初日遠藤に負けたとはいえ、勝ちに
いく意欲はあった。今日2日目は気力が感じ
られなかった。迷走する朝乃山であった。

<隆の勝の鋭い攻め>

初日、2日目連敗して優勝したケースはない。
朝青龍が3日目から13連勝したことがあった。
輪島が3日目から12連勝して千秋楽1敗した
ことがあった。いずれも横綱であり、横綱
の成せる技であった。朝乃山にそこまで期待
はできない。

<隆の勝(寄り切り)朝乃山>

朝乃山の連敗は何を意味するのか。朝乃山の
横綱は遠くなったということである。最悪は
負けが込んでの休場である。休場は駆け込み
寺ではない。朝乃山の迷走は相撲界の先行き
に大きなマイナスとなって影響を与えかね
ない。

照ノ富士連敗スタート。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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