強さうまさを制す。正代対遠藤の対戦は正代
が出足で前に出る力が遠藤を圧倒した。遠藤
は土俵際でもろ差しとなったが、正代は最後
両手で胸を押した。詰めも万全だった。正代
はまた一段と力をつけてきた。正代が力を
つけはじめたのは実は今年からである。わり
と最近なのである。
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2016年から2019年まで正代は横綱・大関と
フル対戦して(部分対戦は除く)勝ち越した
のは2場所しかなかったのである。負け越し
は実に14場所もある。それが今年になって
3場所連続勝ち越し、しかも2ケタ勝てる
力をつけてきたのである。
一月場所は悔しい思いをした。14日目1敗
同士で徳勝龍と対戦して敗れたのである。
千秋楽その差は埋まらず、優勝を逃したので
ある。先場所単独トップにたった照ノ富士に
対して正代はどうだといわんばかりに勝ち
誇った。正代の技能を超えた照ノ富士何する
ものぞ、という気持ちだった。
横綱不在のなか優勝のチャンスである。今日
は正代の強さと意欲の相撲であった。
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貴景勝は北勝富士を攻めこみながら引いて
逆襲された。押さば押せ、引かば押せ。押し
て勝つのが相撲の極意である。引いてくれ
たら相手にとってこれほどありがたいこと
はない。安易な引きは負けを呼ぶ。
朝乃山はもろざし気味で一気に照ノ富士を
攻めこんだが、土俵際で照ノ富士が左上手を
がっちり取る。すると土俵の中へ戻る動きの
なかで、照ノ富士の上手投げが決まった。
朝乃山はもろくも倒れて3連敗。朝乃山の
試練は続く。
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相撲記者と話し込みました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。