11日目を終え、2敗は上位で貴景勝、正代、
幕内中位以下で若隆景、翔猿となった。上位
と中位以下の直接対戦は行われない流れに
なりつつある。12日目貴景勝は遠藤、正代は
宝富士との対戦である。朝乃山対若隆景、
翔猿戦もなさそうである。若隆景対翔猿戦は
12日目にようやく実現する。
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ここで2つのケースをみていただきたい。
1つは昭和59年九月場所である。蔵前国技館
最後の場所である。
優勝前頭12枚目多賀竜13勝2敗 横綱2人
との対戦なし、4大関のうち2人と対戦して
1勝1敗
次点前頭6枚目小錦12勝3敗 横綱2人と
対戦して2勝、3大関(朝潮は同部屋で対戦
なし)のうち2人と対戦して1勝1敗
多賀竜と小錦で随分対戦相手に差がある。
実質的には小錦のほうが上であったわけで
ある。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/09/200923十一日目幕内-654-e1600869906321.jpg)
もう1つはごく最近今年の一月場所である。
優勝前頭17枚目徳勝龍14勝1敗 2大関の
うち1人と対戦し1勝、関脇10勝朝乃山戦
なし、前頭筆頭9勝遠藤戦なし、前2枚目
11勝北勝富士戦なし
次点前頭4枚目正代13勝2敗 2大関戦1勝
1敗、朝乃山・北勝富士に2勝、遠藤戦は
なかった。
こちらも対戦相手に差があり、実質的には
正代が上であった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/09/200923十一日目幕内-785-e1600869927462.jpg)
上位が星のつぶしあいをしている間に若隆景
か翔猿が抜け出して大関戦、関脇戦なしに
優勝することはあり得ないことではない。
優勝はもっともすぐれていることだが、対戦
相手に強豪なしでは果たしてそういい切れる
だろうか。優勝が耐えられない軽い存在に
ならないことを切に願う。
国技館の1階は平日でも満席に近かった。
興味深いテーマをこれからもお届けします。