大相撲

■九月11日目 対戦相手の差

2020年9月23日

11日目を終え、2敗は上位で貴景勝、正代、
幕内中位以下で若隆景、翔猿となった。上位
と中位以下の直接対戦は行われない流れに
なりつつある。12日目貴景勝は遠藤、正代は
宝富士との対戦である。朝乃山対若隆景、
翔猿戦もなさそうである。若隆景対翔猿戦は
12日目にようやく実現する。

<翔猿>

ここで2つのケースをみていただきたい。
1つは昭和59年九月場所である。蔵前国技館
最後の場所である。
優勝前頭12枚目多賀竜13勝2敗 横綱2人
との対戦なし、4大関のうち2人と対戦して
1勝1敗
次点前頭6枚目小錦12勝3敗 横綱2人と
対戦して2勝、3大関(朝潮は同部屋で対戦
なし)のうち2人と対戦して1勝1敗
多賀竜と小錦で随分対戦相手に差がある。
実質的には小錦のほうが上であったわけで
ある。

<高安相手に2敗を守った正代>

もう1つはごく最近今年の一月場所である。
優勝前頭17枚目徳勝龍14勝1敗 2大関の
うち1人と対戦し1勝、関脇10勝朝乃山戦
なし、前頭筆頭9勝遠藤戦なし、前2枚目
11勝北勝富士戦なし
次点前頭4枚目正代13勝2敗 2大関戦1勝
1敗、朝乃山・北勝富士に2勝、遠藤戦は
なかった。
こちらも対戦相手に差があり、実質的には
正代が上であった。

<宝富士を退けて2敗を守った貴景勝>

上位が星のつぶしあいをしている間に若隆景
か翔猿が抜け出して大関戦、関脇戦なしに
優勝することはあり得ないことではない。
優勝はもっともすぐれていることだが、対戦
相手に強豪なしでは果たしてそういい切れる
だろうか。優勝が耐えられない軽い存在に
ならないことを切に願う。

国技館の1階は平日でも満席に近かった。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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