2021年7月– date –
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貴源治大麻解雇の元凶
これまでキャバクラ通い、風俗、女性関係の もつれで出場停止や2度目で退職となった 協会員。これらの理由は聞くに堪えないモノ だった。だが大麻となると話は別である。 名古屋場所中大麻タバコを吸引したとして 貴源治の去就が注目されていた。これまで... -
横綱の土俵入りにまつわる歴史的過ち
新横綱照ノ富士の土俵入りの型が決まった。 師匠(元旭富士)譲りでせりあがるとき両手 を広げる型である。通常ならば場所後の木曜 に綱打ち、金曜に明治神宮で披露となる運び である。だが、今は新型コロナウイルスの ため巡業はなく、人が集まる行事を控... -
コロナ冬場所が続く大相撲
8月1日から九月場所の先行予約が始まる。 一般発売は予定と異なり、8月14日からで ある。ここへきて東京は非常事態宣言中にも 関わらず、ついに3000人超えの感染者数が 発表された。むろん過去最多であり、とてつ もなく大きな数値である。非常事態宣言... -
連続写真で見る千秋楽全勝決戦
七月場所は予想をこえて休場明け白鵬と横綱 を目指す照ノ富士が千秋楽14勝同士で激突 した。横綱と大関による全勝決戦は大正15年 の優勝制度以前を含め、3度目である。過去 2度はいずれも大関が横綱を倒している。 3度目の決戦を連続写真でふりかえって... -
再び一代年寄問題
七月場所後、古い友人と会う機会があった。 改めて話し合ったのは、一代年寄問題である。 ご存知のように今年(2021年)の4月、大相 撲の継承発展を考える有識者会議が協会に 提言書を提出した。そのメインテーマが一代 年寄に根拠がなかったというもので... -
横綱白鵬の休場明け場所
七月場所、白鵬は6場所連続休場明けで、 まさかの全勝優勝を達成した。ひざのリハ リビが思わしくない、36歳と高齢などよく ない条件のなかで誰もが予見できなかった 結末である。白鵬がすごかったというより まわりが弱かったという見方がある。しかし、... -
北青鵬7番勝負
北青鵬(ほくせいほう)モンゴル生まれの 札幌育ち。日本に10年以上在住しているため、 部屋に1人の外国人枠の申し合わせに抵触 することはなかった。宮城野部屋。2メー トル超えの身長。 北青鵬 七月場所、北青鵬が幕下優勝を達成して、 十両入りを決め... -
2人の横綱を育てた名伯楽 下
元玉ノ海の二所ノ関のとき、分家独立が奨励 された。戦後、元大ノ海の芝田山のち花籠は その方針のもとに独立した。栃錦とともに 時代を築いた若乃花をスパルタで名横綱に 育てた。横綱昇進は昭和33年一月場所後の ことであった。若乃花の稽古はすさまじく... -
4場所経過した2021年年間最多勝レース
七月場所が終了したことで、今年(2021年) の本場所は残り2場所となった。年間最多勝 レースはどのように展開しているのか。4場 所までの途中経過をまとめてみた。それが 次の表である。なお、対象は4場所幕内に 在位した力士とさせていただき、単なる... -
2人の横綱を育てた名伯楽 上
照ノ富士が横綱に昇進したことで、師匠の 伊勢ヶ濱(元旭富士)は2人の横綱を育てた ことになる。最初の横綱はいうまでもなく 日馬富士である。日馬富士は小さいころから 面倒を見てきた直弟子である。 <優勝旗は師匠から弟子照ノ富士へ> 照ノ富士は元... -
横綱照ノ富士論
横綱照ノ富士が誕生した。つい最近大関に 復帰したばかりだったが、あっという間に 横綱を手中にした。大関復帰わずか2場所で 通過した。こんな事例は2度と出ることでは ない。名古屋で横綱を決定的にした場合、 伝達式は名古屋でおこなわれるのが通常で... -
2021年九月場所私製番付
まず、最初にこれは予想番付でないことを断っ ておきたい。幕内は横綱・大関と対戦する クラスとそうでないクラスで構成されている。 つまり幕内は一枚岩ではない。番付は基本 関脇以下を編成する。そこで関脇以下の対戦 成績をベースとした。ただし、横綱... -
2021年七月場所総評
★誰もが予想できなかった千秋楽の全勝決戦 で45回目の優勝を達成した白鵬に関して 白鵬は1年間休場続き。15日間は戦えない。 ひざの回復状態が思わしくない。36歳。と 場所中引退する可能性は大きかった。それが 全勝優勝だから驚愕した。どんな小説家も... -
■名古屋千秋楽 全勝決戦を斬る
白鵬か照ノ富士か。七月場所千秋楽は両雄の 全勝決戦で迎えた。仕切りを繰り返すたびに お客さんの興奮がたかまる。何人もの相撲 好きのカメラマンのレンズがこの一番を逃す まいとずらり立ち並んでいた。館内の目も 土俵を注視する。そしてついに時間いっ... -
■名古屋14日目 白鵬対照ノ富士ついに千秋楽全勝で激突
14日目の取組、それはすべて結び前の一番 及び結びの一番に向かう前哨戦に思えるくら い照ノ富士の一番と白鵬の一番にスポットが あたっている。むろんそこまでの一番一番は それぞれの戦いがあるわけだが、ファンの目 は否応なしに結び二番に焦点がいって... -
■名古屋13日目 照ノ富士横綱へ前進
幕下優勝をかけた石崎対北青鵬の一番は熱い 力のこもった戦いとなった。勝負はわずかの 差で北青鵬が制した。番付がかなり上だけに 順当な優勝となった。北青鵬は来場所十両に 番付をあげてくる。 幕内優勝は2強白鵬・照ノ富士のマッチレー スとなりついに... -
■名古屋12日目 2強予想を超えた12連勝
大相撲はドラマだ。土俵は人生の縮図。横綱 目指す照ノ富士と休場明けでどこまで取れる か不安視された白鵬。ともに前日まで11連 勝と無敗の快進撃。予想をはるかに超えた 両雄、12日目はどう戦ったのか。 照ノ富士は同期の明生と対戦した。明生は これま... -
■名古屋11日目 横綱・大関をめぐる三番
幕下の優勝争いが熱い。幕下は石崎が6戦 全勝でコマを進めた。石崎は先場所三段目 付け出しでデビューして優勝している。日体 大相撲部出身。もう一人の6戦全勝が北青鵬 である。幕下2枚目だから十両昇進は濃厚。 優勝なら文句なしである。序ノ口から7場所... -
■名古屋10日目 3つのサバイバル戦
10日目の前半は大味な相撲が目立った。夫婦 で観戦に来ていた夫からつまらん相撲が多い な、というぼやきが聞こえてきた。しかし、 上位戦になると緊張感が伝わる相撲になった。 上位で勝ち越すことは簡単ではない。もっと も横綱・大関で3人と少ないから... -
■名古屋9日目 薄れつつある大相撲の面白さ
今場所は果たして面白いのか。あるいはこれ から面白くなるのか。のっけから問題提起を したくなるテーマである。平日に戻ると観客 席はガラガラである。ここにきて好取組が めっきり減った感じである。朝乃山の出場 停止、貴景勝・遠藤の途中休場はやはり... -
■名古屋8日目 2021年七月場所の行方
8日目の日曜白鵬、照ノ富士ともに好取組は なかった。白鵬の対戦相手は上位初挑戦の 琴恵光。どう見ても白鵬を脅かす要素はない。 相撲は白鵬が終始圧倒した。引退危機説を よそに予想外のストレートで勝ち越した。 <白鵬圧勝> 照ノ富士は翔猿と対戦した... -
■名古屋7日目 珍妙な一番となった白鵬対翔猿戦
平日はガラガラだった客席は、土曜という こともあってお客さんが帰ってきた。早い 人は12時前から並んでいた。長蛇の列に 13時を待たずに開場となった。 結びの一番、白鵬対翔猿戦は珍妙な相撲と なった。翔猿が仕切り線から離れて仕切った。 かつて貴闘... -
■名古屋6日目 極端過ぎる横綱・大関戦の取組
朝乃山が出場停止のため、横綱・大関との 対戦圏内は前頭4枚目の千代大龍までという ことは最初からわかっていた。その千代大龍 は7日目までに横綱・大関戦は一番もない。 4日目までに横綱・大関戦を終了したのが 大栄翔と隆の勝である。途中休場した前頭 ... -
■名古屋5日目 上位休場で好取組減少
先場所、優勝争いのキーマンとなった遠藤が 休場した。出場停止の朝乃山、途中休場の 貴景勝と3人になった。休場はしていないが、 大関正代が3敗となり、負けが先行した。 これでは好取組が組めなくなる。休場は毎場 所のこととはいえ、久々の地方場所な... -
■名古屋4日目 白鵬薄氷相撲!照怒りの逆襲
今日の白鵬はいつもの白鵬ではなかった。 対戦相手の隆の勝は成績こそここまで3連敗 だが、これまで関脇4場所在位した実力者で ある。あなどることはできない。相撲は予想 外の展開となった。 <後ろをとらえれた白鵬> 白鵬はついてははたくの連続。隆の... -
■名古屋3日目 照ノ富士さえる一瞬のかいな捻り
先場所、隆の勝は照ノ富士に勝てなくなる、 と書いた。しかし、今場所の隆の勝はひと 味違った。照ノ富士と隆の勝の相撲は激し い攻防となった。かつ長い勝負になった。 動きが止まって頭四つになった。互いに 探り合い、機会をうかがう展開になった。 そ... -
■名古屋2日目 連勝白鵬ぬぐえぬ不安
粘力相撲の遠藤は組むとうるさい。白鵬は 組まない戦法に出た。牽制気味の突きはなし 寄せ付けず、揺さぶりをかる。遠藤が体勢背 をくずしたときつかさず上手出し投げで決め た。問題はこれからである。15日間戦える 肉体なのか。一番一番の積み重ねという... -
■名古屋初日 最大注目の白鵬 必死の1勝
よくも悪くも最大注目の的は白鵬である。 数々の休場を経て、土俵に帰ってきた。ひざ の包帯が痛々しく感じる。今の白鵬にプラスの 要素は見当たらない。リハリビ後の土俵、長期 休場による遠のく土俵感、36歳という年6場所 制での最高齢横綱である。後退... -
◆2021年7月 お知らせ 賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠に ありがとうございます。足を使い、この目で 見た生の大相撲をお届けするために、七月 場所の初日から千秋楽まで愛知県体育館で 観戦します。 <七月場所案内> 新しい試みとして名古屋からレポートをアッ プし、発... -
2021年七月場所開始直前考
七月場所、白鵬が進退をかけて出場する。 三月場所は2日間だけ取って、勝ちながら 休場してしまった。初日の大栄翔戦は精一杯 の相撲だった。一気に出て行くが、自分も 傾いて土俵下へ倒れていった。土俵勘ととも に15日間戦える体づくりができないと、36... -
2021年七月場所 横綱・大関に挑む11人のサムライ
七月場所が迫っている。白鵬が久々に土俵に 帰ってくる。そうかと思えば朝乃山は出場 停止である。横綱・大関と対戦するのは、 上位に休場が出なければ、前頭4枚目の千代 大龍までである。横綱・大関に挑むのは11人 のサムライである。高安は元大関のプラ...
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