先場所、隆の勝は照ノ富士に勝てなくなる、
と書いた。しかし、今場所の隆の勝はひと
味違った。照ノ富士と隆の勝の相撲は激し
い攻防となった。かつ長い勝負になった。
動きが止まって頭四つになった。互いに
探り合い、機会をうかがう展開になった。
そんななか、照ノ富士が一瞬のかいな捻り
を決め、隆の勝を土俵にはわした。照ノ
富士にあせりはない。快調そのものである。
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白鵬は一歩間違うと危険な押し相撲の大栄
翔が対戦相手である。昨年の七月場所は
押し出しで土俵を割っている。だが、今日
の白鵬はそうはいかなかった。踏み込んで
立つと左が入った。すぐにすくい投げ。
これが豪快に決まった。大栄翔の体が大き
く飛んで土俵に落ちた。白鵬はすごみを
見せた。エンジンがかかってきた。
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3日目から高安が出場した。前日は全休かと
思っていたが、かなり早い出場である。
ぎっくり腰はそれほどひどくなかったのか。
対戦相手は巨像逸ノ城である。手こずり
ながらも最後は堂々と寄り切った。なお、
1日休んで再出場した力士は大内山が最初
である。千秋楽の不戦敗を別にすると、
その後琴勇輝が2度やっているだけである。
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【名古屋情報】
名古屋場所の取組表といえば、1階フロアに
設置され、複数入手ができた。ところが今回
は一人1枚手渡しである。複数枚入手ができ
なくなり、さみしさいっぱいである。マニア
はけっこう取組表にこだわる。また、東京・
大阪場所の取組表がカラーなのに対し、名古
屋場所は昔ながらのデザインで広告以外は
1色 。引き継がれる伝統の取組表である。