よくも悪くも最大注目の的は白鵬である。
数々の休場を経て、土俵に帰ってきた。ひざ
の包帯が痛々しく感じる。今の白鵬にプラスの
要素は見当たらない。リハリビ後の土俵、長期
休場による遠のく土俵感、36歳という年6場所
制での最高齢横綱である。後退すると危ない。
かきまわされると苦しくなる。
そんな中で新小結の明生と対戦した。相撲は
予想に反し、がっぷり組み合った。投げの
応酬、打ち合いの展開。両力士傾く中、遠目
だったが、白鵬が掛け投げにいったのか、最後
はかぶさって投げ勝った。勝ったと負けるとでは
大違い。白鵬は初日を飾った。幸先いいスタート
となった。2日目は鶴竜最後の一番勝かつ最後
の土俵での敗戦相手となった遠藤。けして油断
のできない対戦相手になる。
照ノ富士は先場所きわどい相撲で負けた遠藤
戦である。それだけではない。かなり痛い敗戦
だった。相撲は遠藤に組ませず。出て最後は寄り
切った。先場所とは見違える相撲内容だった。
もろざしになられるようだったら勝ってもほめ
られなかったところである。
【名古屋情報】
13時開場だが、大相撲を待ち望んだ人々で
長打の列になっていた。昨年五月場所中止の
後の七月場所初日、国技館に長い列ができた
日を思い起こさせる光景だった。東・向こう
正目と西・正面の列に分け2つの入り口からの
入場となった。気温は高くかなりむすだけに
並ぶのはしんどかった。