白鵬か照ノ富士か。七月場所千秋楽は両雄の
全勝決戦で迎えた。仕切りを繰り返すたびに
お客さんの興奮がたかまる。何人もの相撲
好きのカメラマンのレンズがこの一番を逃す
まいとずらり立ち並んでいた。館内の目も
土俵を注視する。そしてついに時間いっぱい。
にらみ合いながらゆっくりと腰をすえ、手を
おろす。立ち合い、白鵬はかちあげにいくが
効果なく、四つの争い。照ノ富士左上手を
取る。白鵬きらってまわり込む。照ノ富士の
頭を押さえ込む。そして突き合い、張り手の
応酬、再び突き合い。白鵬、右四つに組止め
る。照ノ富士上手取れず不利。気をみて白鵬
上手投げにいく。上手が離れると今度は小手
投げ。照ノ富士残すも、白鵬再度強烈な小手
投げで勝負を決めた。
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白鵬の勝因は常に先手を取って攻めたこと。
ここぞというところで集中力が発揮できた
点である。
白鵬は進退をかけた場所を全勝優勝で45回目
の優勝を決めた。全勝優勝は16回目、2006年
に初優勝してから16年毎年優勝を続けている。
また年6場所制の横綱で36歳優勝は初めての
快挙となった。
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照ノ富士は敗れたとはいえ、堂々たる14勝
1敗の成績。横綱は確実である。再入幕から
7場所で、大関に復帰してから2場所という
驚異のスピードで横綱をつかんだ。これが
序二段まで落ちた力士なせることとはとう
てい思えない。このような力士は今後生ま
れないのでは。
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正代と高安の勝ち越しをかけた一番は正代に
軍配があがった。8勝と最低ラインだが、
カド番をまぬがれた。来場所から大関は正代
と貴景勝の2人になる。そろってカド番では
様にならない。
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それにしても幕内最初の取組で天空海が遅れ
てくるハプニング発生。一山本もどうしたの
だろうという顔をしていた。終わりよければ
すべてよしとはいかない千秋楽であった。
【名古屋情報】
いままで2人の交代で名古屋入りしていた
ので、15日間という長期滞在は初めての経験
となった。名古屋から土俵の目撃者を画像と
ともに送り届けられたことは成果でした。
同時に課題もみつかり、来年はもっと向上
できるよう進めていければと思う。長期滞在
だったのでけっこうしんどく、とてつもなく
疲れました。15日間の名古屋レポートはこれ
にて千秋楽。