七月場所、白鵬が進退をかけて出場する。
三月場所は2日間だけ取って、勝ちながら
休場してしまった。初日の大栄翔戦は精一杯
の相撲だった。一気に出て行くが、自分も
傾いて土俵下へ倒れていった。土俵勘ととも
に15日間戦える体づくりができないと、36歳
だけに厳しい場所になる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/07/190108奉納土俵入り-807-e1625201924624.jpg)
白鵬にもっとも近い世代で36歳以上相撲を
取った横綱は羽黒山である。その成績は以下
である。
・36歳
12勝3敗
10勝5敗
10勝5敗
・37歳
15戦全勝優勝
7勝3敗5休
4勝3敗8休
9勝6敗
・38歳
全休
0勝3敗12休
全休引退
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/07/羽黒山-e1625201947183.jpg)
羽黒山は年2場所から3場所制の横綱である。
それでも12勝以上の成績は36歳・37歳の各1
場所だけである。年6場所制の横綱白鵬は
羽黒山以上の厳しい戦いにならざるをえない。
照ノ富士の横綱問題は悩ましい。両ひざの
ケガが心配の種である。横綱誕生で考えさせ
られたのは、琴櫻と双羽黒である。琴櫻は
32歳の高齢と過去無気力相撲で注意をうけた
経緯があったからだ。双羽黒は優勝経験が
なかった。初優勝だけで横綱に昇進させる
のもはばかるなか、優勝0横綱が誕生した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/07/210512四日目幕内-1270-e1625201978736.jpg)
照ノ富士が満身創痍だからといって横綱に
あげないとなると、数年は横綱が誕生しない
ことになりそうである。横綱長期空白期が
始まる。次の大関さえ誰がなるのか予測が
つきにくい。まして横綱が期待できる大関と
なると候補者は見当たらない。
朝乃山の出場停止で3大関になる。優勝候補
にあげられるのは照ノ富士だけである。照ノ
富士は幕内最強である。ここ1年で69勝して
いる。貴景勝は未知数である。成績にムラが
あるだけにやってみなくてはわからない要素
が多い。特にあたり、二の矢で攻められない
と苦しい。正代は勢いが失われた。平凡な
大関になってしまった。優勝は関脇以下から
連戦連勝の力士が出てきてもおかしくない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/07/210124千秋楽表彰-081-e1625202009627.jpg)
土俵をわかす存在は若隆景と明生である。
勝ち越せるかどうか。周りもの研究してくる。
今回合同稽古はなかった。同時に久々の地方
場所である。これがどういう影響をもたらす
か。ワクチン摂取と蔓延防止等重点措置の
名古屋で七月場所は始まろうとしている。
雨続きです。
興味深いテーマをこれからもお届けします。