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2021年七月場所開始直前考

七月場所、白鵬が進退をかけて出場する。
三月場所は2日間だけ取って、勝ちながら
休場してしまった。初日の大栄翔戦は精一杯
の相撲だった。一気に出て行くが、自分も
傾いて土俵下へ倒れていった。土俵勘ととも
に15日間戦える体づくりができないと、36歳
だけに厳しい場所になる。

<白鵬>

白鵬にもっとも近い世代で36歳以上相撲を
取った横綱は羽黒山である。その成績は以下
である。
・36歳
12勝3敗
10勝5敗
10勝5敗
・37歳
15戦全勝優勝
7勝3敗5休
4勝3敗8休
9勝6敗
・38歳
全休
0勝3敗12休
全休引退

<羽黒山>

羽黒山は年2場所から3場所制の横綱である。
それでも12勝以上の成績は36歳・37歳の各1
場所だけである。年6場所制の横綱白鵬は
羽黒山以上の厳しい戦いにならざるをえない。

照ノ富士の横綱問題は悩ましい。両ひざの
ケガが心配の種である。横綱誕生で考えさせ
られたのは、琴櫻と双羽黒である。琴櫻は
32歳の高齢と過去無気力相撲で注意をうけた
経緯があったからだ。双羽黒は優勝経験が
なかった。初優勝だけで横綱に昇進させる
のもはばかるなか、優勝0横綱が誕生した。

<照ノ富士>

照ノ富士が満身創痍だからといって横綱に
あげないとなると、数年は横綱が誕生しない
ことになりそうである。横綱長期空白期が
始まる。次の大関さえ誰がなるのか予測が
つきにくい。まして横綱が期待できる大関と
なると候補者は見当たらない。

朝乃山の出場停止で3大関になる。優勝候補
にあげられるのは照ノ富士だけである。照ノ
富士は幕内最強である。ここ1年で69勝して
いる。貴景勝は未知数である。成績にムラが
あるだけにやってみなくてはわからない要素
が多い。特にあたり、二の矢で攻められない
と苦しい。正代は勢いが失われた。平凡な
大関になってしまった。優勝は関脇以下から
連戦連勝の力士が出てきてもおかしくない。

<関脇以下の優勝もある 写真は大栄翔>

土俵をわかす存在は若隆景と明生である。
勝ち越せるかどうか。周りもの研究してくる。
今回合同稽古はなかった。同時に久々の地方
場所である。これがどういう影響をもたらす
か。ワクチン摂取と蔓延防止等重点措置の
名古屋で七月場所は始まろうとしている。

雨続きです。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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