2018年6月– date –
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大相撲
優勝をねらえる新大関栃ノ心
一月場所、思いもかけず優勝したのが栃ノ心である。その自信とプライドを背景に戦ったのが三月場所であった。前場所の優勝者として恥ずかしい成績は残せないという思いが伝わってきてくる相撲であった。それが10勝という成績につながった。<健闘を誓う鶴... -
大相撲
明生の出世街道
明生が序ノ口から42場所かかって新入幕を果たした。一見順調な出世のように映るが、けしてそんなことはない。中学卒業後立浪(元旭豊)部屋に入門した。前相撲は平成23年の就職場所といわれる三月場所の予定だったが、中止となり翌場所の技量審査場所とな... -
大相撲
旧貴乃花一門は呼称なしのその他に分類
本日は名古屋場所展望号の専門誌の発売日である。それを見てあることに目がいった。それは立浪(元旭豊)常盤山(元舛田山)そして貴乃花が離脱した旧貴乃花一門が呼び名もなく、その他に分類されていたことである。貴乃花が離脱をしたときは阿武松グルー... -
大相撲
関脇以下の優勝力士キラー4
昭和30年代の優勝力士キラーをみていこう。ただし、横綱・大関と対戦のない平幕優勝力士に勝った力士は対象外とさせていただいた。昭和32年福岡で本場所が開催され、年5場所になった。しかし、年5場所はこの年だけで、翌年の昭和33年は名古屋が本場所に... -
大相撲
琴恵光の出世街道
琴恵光が苦節11年ついに新入幕を果たした。祖父松恵山(立浪部屋)は十両までだったので、それを超えたことになる。もっとも十両での実績ですでに超えていた。松恵山は昭和30年春場所十両入りした。十両在位は通算4場所である。最高位は十両17枚目である... -
大相撲
合理性と非合理性が入り混じった番付
平成30年七月場所新番付が発表された。予想通り新大関の栃ノ心はカド番大関豪栄道、高安の風下に立った。この点に関して、番付編成会議はどうしても不合理的考えを貫きたいようである。それならせめて大関の月給を以下に改めてはいかがだろうか。どんな成... -
大相撲
一門離脱、無所属になる貴乃花は無責任
今年に入って貴乃花親方の変身ぶりが激しい。貴公俊の支度部屋での付け人暴行を機に協会との対決姿勢からこれまでの言動を平謝りに謝る姿勢に転じた。三月場所直前、内閣府への告発状を提出していたが、取り下げた。貴公俊の師匠としての責任から厳罰を受... -
大相撲
関脇以下の優勝力士キラー3
戦後の混乱期、日本の古いものはすべてダメという風潮のなか、相撲人気はどん底であった。そんななか、相撲協会と記者クラブが人気回復に考え出したのが、優勝決定戦制度であり三賞であった。これまで同点の成績の場合、番付上位者の優勝であった。また、... -
大相撲
4人の豊山
五月場所、初の上位進出で健闘したのが豊山であった。勝ち星にはつながらなかったが、突き押しで攻め立て持ち味を十分に発揮した。栃ノ心を追い込んだものの、もう一歩であった。<H30年5月 栃ノ心を攻め立てる豊山(前名小柳)>実は豊山という四股名はこ... -
大相撲
関脇以下の優勝力士キラー2
大正15年協会制定の優勝制度が始まった。それに伴い取り直し、不戦勝制度が整備されていった。最初の優勝者は常ノ花である。昭和初期の関脇以下の優勝力士キラーの特徴は2度達成した力士が出てきたことである。第1号は清瀬川である。大正12年春場所横綱... -
大相撲
関脇以下の優勝力士キラー1
五月場所、松鳳山は横綱鶴竜に勝ちながら、殊勲賞は鶴竜が優勝した場合というので、最後まで待たされた。幸い結びの一番で鶴竜が白鵬を寄り切り、14勝1敗で優勝を決めたので、松鳳山の殊勲賞受賞が決定した。松鳳山は優勝鶴竜に勝った唯一の力士として価... -
大相撲
宇良の復活待望
宇良といえばとりわけアマ時代に繰り出した反り技と相撲選手らしからぬ身体能力の高さに驚愕させられた。プロに入ってからも多彩な技、ねばりで常に注目を集めてきた。序ノ口から6場所で十両入りした。驚異のスピード出世であった。十両は5場所かかった... -
大相撲
写真で見る栃ノ心奇跡の4場所連続優勝
十両照ノ富士は途中休場しながら途中から出場した。だがついに一番も勝てずに場所を終えた。力がまったく入らない相撲が目立ち、途中から出場する意味が果たしてあったのか。首をかしげたくなった。照ノ富士は一月場所も同様の展開だった。今度手術に踏み... -
大相撲
続阿炎あの日あの時
五月場所の健闘や自由奔放さが功を奏したのか、阿炎が日刊スポーツの企画、総選挙でなんと2位を獲得した。これは予想をはるかに超える結果であった。阿炎が広く知れ渡り、ファンが急増している表れである。そこで、急遽「阿炎あの日あの時」の続編を掲載... -
大相撲
さらに知られざる名古屋本場所
現在の名古屋本場所は昭和33年に正式に本場所に昇格した。これによって年6場所制が確立した。今年の七月場所は61場所目にあたる。東西合併を機に昭和2年から始まった西日本本場所は昭和7年まで続き、この間名古屋で本場所が3回開催されている。しかし... -
大相撲
女人禁制問題その後
以前(4月)次のように書いた。九官鳥は意味もわからずに話す鳥である。力士が本当の理由がわからずに女人禁制を受けついでいきたいというのであれば、九官鳥であってはいけない。協会は女人禁制を貫くならば、その理由をあやふやのままにせず、この際明確... -
大相撲
大相撲チケット販売改善策
今相撲ファンを悩ますのは、大相撲チケットを儲けの手段とするネットダフ屋及びにわかネットダフ屋の存在である。土日、とりわけ14日目、千秋楽は倍以上の値段がついているケースが目立つ。最大手のチケットネットサイトは完全に閉鎖された。他のチケット... -
大相撲
2ケタ勝利の新入幕力士3
平成中期・後期を見ていこう。新入幕2ケタ勝利敢闘賞受賞の特徴は、ダブルあるいはトリプル受賞が目立ってきたことである。そのなかには、平成12年七月場所の高見盛・安美錦、平成30年一月場所の阿炎・竜電のように新入幕力士のダブル敢闘賞が見られる。... -
大相撲
2ケタ勝利の新入幕力士2
部屋別総当たりに入った昭和40年一月場所以降をみていこう。昭和はこの後24年間あるが、2ケタ勝利の新入幕力士は13人しかいない。平成前期をあわせてみていく。この時期2つの変化があった。1つは昭和46年十一月場所で黒姫山、輪島、富士桜、三重ノ海が... -
大相撲
2ケタ勝利の新入幕力士1
今年(平成30年)に入って一月場所で新入幕の阿炎と竜電が10勝5敗で敢闘賞を受賞した。五月場所は同じく新入幕の旭大星がやはり10勝5敗で敢闘賞を受賞した。新入幕力士の10勝以上は敢闘賞への登竜門のイメージがある。そこで新入幕力士で10勝以上あげた... -
大相撲
存在感が失われた大関陣
連続12勝の高安は初日から休場、先輩大関豪栄道は3勝しかできず、負けが込んで休場してしまった。五月場所は大関不在のまま千秋楽を迎えた。栃ノ心の活躍がなければ間違いなくしらけ場所になった。<千秋楽協会ご挨拶に豪栄道・高安の姿はない>大関とし... -
大相撲
稀勢の里、容易ならざる復活への道
6月5日、稀勢の里が始動した。ただし、稽古は報道陣にも公開されることはなかったという。「稀勢の里、秘密特訓か」そんな見出しがつくことはなかった。むしろなまった体をさらしたくなかった、というのが正解に近いようである。稀勢の里は大関まで休場... -
大相撲
不適切な新人大関の立ち位置
五月場所後、栃ノ心が大関に昇進した。これ事態はめでたいできごとである。巡業はないから話題性もある。しかし、栃ノ心をめぐってよくない未来図が描かれそうである。それは七月場所の番付にある。<大関に昇進した栃ノ心>高安のときもそうだったが、新... -
大相撲
平成30年七月場所チケットネット事情
七月場所のチケットが発売されてから12日が経った。現在チケットは、平日はまだ販売している。ただし、13日目は完売である。そこで完売の土日祝日を中心にチケット専門サイトの事情を見ていこう。<七月場所の案内>最大手で影響力大のチケットネットサイ... -
大相撲
阿炎あの日あの時
五月場所初めて上位に上がってきた阿炎は、横綱白鵬、大関豪栄道を倒して存在感を示した。足が高く上がる四股、突っ張りを繰り出すはつらつとした取り口は観客を大いにわかせた。成績は7勝8敗と惜しくも負け越したが、奔放なしゃべりも加わって注目は集... -
大相撲
平成30年年間最多勝中間地点
今年、早くも半分の3場所が終了した。昨年の年間最多勝は、2場所休場がありながら横綱白鵬が獲得したが、今年はどうなるか。3場所までの中間経過をまとめてみた。それが以下である。なお、対象は3場所幕内に在位した力士とさせていただき、単なる数字... -
大相撲
稀勢の里に甘い横綱審議委員会
稀勢の里の休場はすでに7場所連続に及んでいる。この間にも横綱としての月給は受け取っているわけである。横綱審議委員会は場合によっては七月場所の出場にこだわらない、という考えである。「きちっと体をつくって、心身ともに自信をもって出てきてほし...
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