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不適切な新人大関の立ち位置

五月場所後、栃ノ心が大関に昇進した。これ
事態はめでたいできごとである。巡業はない
から話題性もある。しかし、栃ノ心をめぐっ
てよくない未来図が描かれそうである。それ
は七月場所の番付にある。
180530栃ノ心大関昇進 241
<大関に昇進した栃ノ心>

高安のときもそうだったが、新人大関は大関
陣の最下位に位置された。栃ノ心もそうした
ことになりそうな流れである。つまり栃ノ心
はわずか3勝の豪栄道、全休の高安の風下に
立つことになる恐れがあるのだ。
栃ノ心の位置A
番付は実力順を示したランキングが大部分を
占める。それがこんないいかげんなつくりを
今回も通しそうなのである。これでは、ラン
キングの本質からは逸脱している。栃ノ心を
東大関2と予想している専門誌や相撲通の方
も慣例に従った結果である。
06初 8日目 217
<栃東>

いったいいつから新人大関が自動的に大関の

最下位に位置するようになったのだろうか。
大関の代でいえば、それは栃東からである。
栃東以降高安まで13人の大関に適用された。
逆にいえば系統別総当たり制が定着した昭和
22年秋場所以降増位山父から魁皇までの56人
は、成績本位の番付編成である。人数も歴史
も成績本位がはるかに多く、長いのである。
栃東の位置A
魁皇の位置A

貴輪A
どっちが合理的であり、適切か言うまでも

あるまい。魁皇が大関に昇進したのが、平成
12年七月場所後。栃東が大関に昇進したのが
平成13年十一月場所後である。いずれにせよ
こんなことが続いていいわけがない。誰も
納得しない得体の知れない現実をさらけ出す
だけである。

早く目覚めます。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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