大相撲

2ケタ勝利の新入幕力士1

2018年6月9日

今年(平成30年)に入って一月場所で新入幕
の阿炎と竜電が10勝5敗で敢闘賞を受賞した。
五月場所は同じく新入幕の旭大星がやはり
10勝5敗で敢闘賞を受賞した。新入幕力士の
10勝以上は敢闘賞への登竜門のイメージが
ある。

そこで新入幕力士で10勝以上あげた力士を
調べてみた。15日制が定着したのは、昭和24
年夏場所からである。10勝以上あげた新入幕
力士は70人いる。ちなみに昭和24年の新入幕
甲斐錦から平成30年五月場所の新入幕旭大星
まで新入幕力士は542人いる。2ケタ勝利を
あげた新入幕力士は12.9%に過ぎない。100人
の新入幕力士に対してわずか約13人しかいな
いのである。新入幕で2ケタ勝つことは、
かなり難しいことなのである。
新入幕1A
10勝以上あげた新入幕力士のうち、三賞を
受賞できた力士は54人、できなかった力士は
15人である。三賞受賞率は78.3%と高率で
ある。しかし、絶対ではない。
若の花
<若ノ花のブロマイド>

新入幕敢闘賞受賞力士第1号は若ノ花である。
昭和25年春場所、11勝4敗で受賞した。しか
し、後が続かなかった。昭和20年代は特に
三賞を受賞できない力士が目につく。11勝
4敗で三賞なしは常ノ山と信夫山だけである。
昭和28年秋場所成山が新入幕で技能賞を受賞
した。昭和20年代、新入幕10勝以上力士は
敢闘賞という考えが希薄だったと思われる。

昭和30年代に入り、新入幕10勝以上がかなり
評価されてきている。特筆すべきは昭和35年
一月場所の新入幕大鵬である。大鵬は初日
から11連勝と快進撃。大鵬の止め役に小結
柏戸が抜擢された。若さをぶつけ合ったこの
一番は柏戸が最後下手出し投げで勝利した。
大鵬はこの後も関脇出羽錦、北葉山と対戦し、
12勝3敗で敢闘賞を受賞した。しかし、賞
以上に目を奪われたモノがあった。それは
大鵬の素質、将来性に無限の可能性が感じ
られたことであった。

(この項目続く)

大鵬ロマイド
<大鵬のブロマイド>

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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