大相撲

4人の豊山

2018年6月21日

五月場所、初の上位進出で健闘したのが豊山
であった。勝ち星にはつながらなかったが、
突き押しで攻め立て持ち味を十分に発揮した。
栃ノ心を追い込んだものの、もう一歩であっ
た。
180518六日目幕内 748
<H30年5月 栃ノ心を攻め立てる豊山(前名小柳)>

実は豊山という四股名はこれまでもあった。
幕内に限定すると時津風部屋、東京農業大学、
新潟県出身という共通項目が浮かんでくる方
は相撲通である。ところが最初の豊山はこの
法則にあてはまらない力士であった。詳しく
みていこう。

豊山(前名荒馬 最終四股名荒馬)
入門は同郷秋田の元大蛇山を頼って昭和21年
に錦島部屋に入門。荒馬の四股名でデビュー
するも後に横綱柏戸を育てた元柏戸の伊勢ノ
海部屋に移籍する。昭和25年夏場所から豊山
に改名。新十両は同年秋場所からである。
新入幕は昭和28年春場所である。幕内豊山の
誕生である。しかし、幕内在位はこの1場所
だけであとはずるずると番付を下げていった。
 
ここからが新潟県出身、東京農業大学出、
時津風部屋所属の豊山である。
                        
豊山(前名内田)
豊山の名前を大きくしたのは大鵬時代の豊山
である。戦後学生相撲からプロ入りして成功
した第1号力士である。昭和36年三月場所
内田の四股名で、幕下付出しで初土俵。十両
2場所目、史上2人目の15戦全勝優勝を成し
遂げた。
豊山
<豊山(前名内田)>

昭和37年一月場所の入幕から四股名を豊山に
改名した。入幕5場所目から12勝-12勝-
13勝で3場所連続殊勲・敢闘ダブル受賞して
大関に昇進した。このときは大鵬に対抗する
のは柏戸でも佐田の山でもなく豊山ではない
かと騒がれた。しかし、連続して好成績を
あげられず、優勝もなかった。腰を痛め、
取り口が退嬰的になり、結局大成できなかっ
た。

豊山(前名長浜)
1場所早くプロ入りした輪島をライバル視し、
追いかけてきた。昭和45年三月場所、本名の
長浜の四股名で、幕下付出しで初土俵。輪島
は在学中の1月にすでにデビューしていた。
両者が初めて対戦したのは、昭和45年九月
場所の十両時代である。両者5連勝同士で
ぶつかった。この一番には何本かの懸賞が
ついた。当時はお客さんの投票で決まる
サンケイ新聞社賞があったのである。
この時は一日の長があった輪島に軍配が
あがった。
長 浜
<長浜の記事>

長浜が豊山に改名したのは昭和47年七月場所
であった。新入幕から5場所目のことであっ
た。その後の出世争いは、輪島が大関、横綱
に昇進したのに対し、豊山の最高位は小結で
あった。しかし、輪島に対しては闘志を燃や
し、幕内では8勝12敗で金星4個を獲得して
いる。
1611213初日幕下 285
<新十両の小柳>

豊山(前名小柳=おやなぎ)
平成28年三段目付出し初土俵で優勝。翌場所
幕下でも優勝。4場所目の幕下筆頭では3連
敗後4連勝するというスリリングな展開で
十両昇進を決めた。平成29年三月場所に入幕
し、豊山に改名した。だが1場所で陥落。
再入幕後も十両陥落で幕内に定着したのは
今年(平成30年)からである。今後豊山が
どんな相撲をみせていくか、どこまで上り
つめるか。注目していきたい。

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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