2023年10月– date –
-
大相撲
出羽系対ニ所系 下
昭和40年一月場所から部屋別総あたり制が始まった。その中でニ所ノ関(元佐賀ノ花)部屋の分家片男波(2代目玉乃海)部屋から横綱が誕生した。玉乃島改め3代目玉の海であった。横綱のチャンスをのがし、ようやくつかんだ横綱だった。玉の海は腰で取る相... -
大相撲
2023年十一月場所番付を読み解く
今年納めの十一月場所の番付が発表された。大栄翔、若元春、琴ノ若の3関脇は変わらない。小結に阿炎・北勝富士が返り咲いた。北勝富士は2020年三月場所以来4度目の小結である。過去3度の小結は負け越している。 <北勝富士> 上位はどん詰まりで以下の... -
大相撲
出羽系対ニ所系 中
分家独立を許さずの不文律の出羽系。分家独立奨励を打ち出した二所系。戦後、相撲界は食糧事情が悪く、日本の古いものはすべてダメという風潮による不人気、両国国技館接収と困難をかかえていた。人気回復策として昭和22年秋場所から系統別総あたり制を導... -
大相撲
白鵬30歳以降の成績
年6場所は消耗の日々でもある。大横綱大鵬は30歳で引退した。北の湖は31歳で引退した。なかには30歳未満で引退した横綱もいた。 例外は千代の富士であった。35歳まで取った。30歳以降の優勝は千代の富士の19回がトップだが、30歳以降優勝12回の白鵬も負け... -
大相撲
出羽系対ニ所系 上
出羽系とニ所系。名門だが、ともに現代では横綱がいない、大関貴景勝は常盤部屋(元隆三杉)だが、前身は元舛田山の千賀ノ浦部屋である。部屋のルーツは春日野(元栃乃和歌)部屋の分家である。ただ常山部屋はニ所一門に入っている。 出羽海部屋は明治の角... -
大相撲
2023年幕下以下の四股名 下
引き続き幕下以下の四股名をみていこう。 【読み方注意の四股名】 大和湖 荒雄山 優力勝 西太司 小力 千代天富竜輝 隆勝生 雷道 大馬翔 <大和湖>... -
大相撲
現代相撲部屋勢力
戦前、相撲部屋は出羽海(元両国=前名国岩)部屋が片屋を占めたことがあった。それほど古くない時代では、二子山(元貴ノ花)部屋が横綱貴乃花・若乃花、大関貴ノ浪ほか三役クラスの安芸乃島、貴闘力などをそろえた時期があった。元三重ノ海の武蔵川部屋... -
大相撲
大関27% 横綱70%
昭和43年一月場所、アメリカのハワイからやってきた高見山が幕内に昇進した。高見山は長い間外国人力士の代表であった。親方になるためには日本国籍が必要。これは、対象が高見山しかいないときにできた。元栃錦の春日野理事長時代のことであった。 <小錦... -
大相撲
2023年幕下以下の四股名 上
このテーマは過去2017年、2021年に調査しているくらいである。人によっては、幕下以下はまったくみない。あるいは熱心にみて応援している力士が育っていく過程を楽しみにしている方もいる。さて今回はどんな果になったか 【難読四股名】十両には天空海と書... -
大相撲
次の展開が読めない大相撲
一人横綱照ノ富士となって長い。厳密には今度の十一月場所で13場所目になる。しかもフル出場は5場所である。照ノ富士は11月末で32歳になる。横綱として晩年に入った。 <照ノ富士> それでいて次の横綱候補はみえてこない。今年大関は2人誕生した。しか... -
大相撲
思いもよらない優勝
優勝は様々なドラマを生み出すことがある。同時に思いもよらない優勝も生み出すこともある。大正15年に始まった優勝制度は今年の十一月場所で485場所を迎える。その間思いもよらない優勝が以下である。 ■突然東西制から系統別総当たり制に 昭和7年春場所... -
大相撲
新十両をめぐる話題
さる九月場所後、幕下西3枚目日翔志が6勝1敗で新十両を決めた。日翔志は昨年の十一月場所の三段目優勝がきいて、今年(2023年)の一月場所はいきなり幕下18枚目であった。今年5場所は22勝12敗の成績であった。日翔志6勝1敗ながら湯幕下優勝だったの... -
大相撲
14勝1敗の優勝なし複数回数力士 下
14勝1敗で優勝をのがしていたことが2回以上ある力士は4人いる。3人目は大鵬である。最初は昭和38年九月場所であった。大鵬と同日にだき合わせで横綱になった柏戸。直前3場所の大関時代優勝がなく、横綱になって11場所優勝がなかった。それどころか5... -
大相撲
14勝1敗の優勝なし複数回数力士 上
混迷の時代は12勝レベルのスキあり優勝が続いている。ハイレベルな優勝は2021年七月場所、横綱白鵬と大関照ノ富士が14戦全勝同士で対戦したときである。白鵬が最後の優勝を全勝で飾った。照ノ富士は優勝を逃したとはいえ、初の14勝1敗だった。 14勝1敗で... -
大相撲
10大横綱の新入幕時代4
朝青龍の新入幕は平成13年一月場所である。曙が全休後引退している。序ノ口から12場所目であった。負け越しは幕下のときの1回である。 新入幕の場所は9勝6敗と勝ち越したものの平凡な成績で終わった。ただ、新入幕から3場所目には小結に出世した。大関... -
大相撲
大関は期待できるのか
九月場所は久々に3大関となった。しかも横綱は全休だから大関として活躍できる条件は整っていた。その結果、貴景勝11勝4敗、霧島9勝6敗、豊昇龍8勝7敗で終わった。貴景勝・霧島は角番であった。3大関の合計は28勝17敗であった。 <貴景勝> 貴景勝... -
大相撲
なつかしく思える神風・玉の海の解説
九月場所は臨時国会が開かれず、大相撲中継に支障はなかった。8日目の総合放送が16時にスタートしたくらいである。幕内の解説はNHK専属の舞の海が3回、芝田山(元大乃国)と鶴竜が2回登場した。ほかの解説も協会関係の親方だった。高齢の北の富士の... -
大相撲
10大横綱の新入幕時代3
北の湖、千代の富士、貴乃花には共通点がある。それはいずれも新入幕のとき負け越していることである。しかも幕に留まれず、十両落ちを経験している。そこから10大横綱にかけあがったのだけれど、個別にみていこう。 北の湖の新入幕は昭和47年一月場所であ... -
大相撲
大栄翔のカモと苦手
現時点で大栄翔は年間最多勝力士である。このままいくのか、逆転があるのか、最終場所で決まる。左右するのは大栄翔の対戦相手である。そこで大栄翔のカモと苦手を調べてみた。 <大栄翔> ■カモ 照ノ富士 6勝(不戦勝含む)8敗負け越しだが、相手が横... -
大相撲
2024年土俵の目撃者カレンダー
2024年大相撲日程を盛り込んだ土俵の目撃者カレンダーを提示します。 -
大相撲
10大横綱の新入幕時代2
双葉山の新入幕は特殊事情によるものだった。昭和7年1月6日春秋園事件が勃発した。幕内西方の全力士20人と十両の出羽系11人が、中華料理店春秋園に集結した。 目的は大相撲の近代化へ向け、力士生活の安定化、大相撲の大衆化、協会の制度改善である。中... -
大相撲
昭和4年9月場所の乱
九月場所は幕内最高成績が11勝4敗と最低レベルに終わった。11勝はちょっとがんばれば出る成績である。七月場所、琴ノ若は小結で11勝をあげている。三月場所、金峰山が新入幕で11勝をあげ敢闘賞を受賞している。 11勝は優勝に値しない。単なる1位にすぎな... -
大相撲
大相撲2023年十一月場所チケット事情
十一月場所のチケット一般発売は九月場所の7日目で始まった。以前は10月の第一土曜だったことを思えばかなり早くなっている。場所中というのがなんともわずらわしい。早すぎると予定が見通せないことになる。 <十一月場所ポスター> 発売から23日経過し... -
大相撲
10大横綱の新入幕時代1
常陸山の新入幕は明治32年春場所であった。地位は前頭4枚目であった。なぜ、そんな高い地位だったのか。前場所十両筆頭で9勝1分であった。しかも新十両であった。 <常陸山のブロマイド> 幕内は14枚目しかなかった。さらに同じ片屋同士の対戦はなかっ... -
大相撲
横綱受難時代
朝青龍が横綱の時代、あるいは白鵬の横綱時代は一人横綱だろうが何の心配もなかった。年齢が若かったこともある。まさに優勝をほとんど独占できた。ともに7連覇している。白鵬は63連勝という記録までつくった。 <朝青龍> それ以降の横綱はどうであった... -
大相撲
5場所経過した2023年年間最多勝レース
九月場所が終了したことで、今年の本場所は残り1場所のみとなった。今年はコロナが終焉してその影響はなくなった。それでも幕内5場所務めた力士のなかで7人の休場が出た。 年間最多勝レースはどのように展開しているのか、成績を出してみた。それが以下... -
大相撲
幕内優勝経験者数
徳勝龍が引退して千田川を襲名した。最後は幕下で終わった。徳勝龍はコロナ前幕尻優勝した力士である。これで幕内優勝経験者が一人いなくなった。 <特賞隆初優勝> 現在は混迷の時代である。幕内優勝経験者は11人を数える。それが以下である。照ノ富士貴... -
大相撲
次の大関は誰
今年は霧島、豊昇龍と相次いで大関が誕生した。両大関とも、一人横綱が休場しているにも関わらず、優勝争いに加わることができなかった。これでは地位だけ大関、クンロク大関、ハチナナ大関と揶揄されても仕方がない。 次の大関は誰か。実績からいうと3関... -
大相撲
豊昇龍の躓き
関脇優勝で大関昇進を決めた豊昇龍。新大関の場所は負けが先行するなかどうにか千秋楽で勝ち越しを決めた。こんな豊昇龍を予想できなかった。はっきり言ってこれは大きな躓きであった。 おじ朝青龍は大関3場所で横綱に昇進した。今の豊昇龍にはとうていあ... -
大相撲
大相撲から消えたモノ
以前庄之助が消えたと書いた。伊之助が庄之助になることはなさそうとも書いた。差し違いが多く、力士との接触をよくするなど庄之助にふさわしくなかったからである。だが今度庄之助になるという。 <伊之助から庄之助へ> だが、これは花道のようである。... -
大相撲
魁聖引退大相撲模様
10月1日、魁聖の引退大相撲が関係者だけでおこなわれた。魁聖ほどの人物ならお客さんをいれても十分いけそうな気がするが、そうはならなかった。魁聖とはどんな力士だったのか。 <エントランスでの魁聖> 魁聖 ブラジル出身 友綱(元魁輝)部屋最高位...
1