今年は霧島、豊昇龍と相次いで大関が誕生した。両
大関とも、一人横綱が休場しているにも関わらず、
優勝争いに加わることができなかった。これでは地
位だけ大関、クンロク大関、ハチナナ大関と揶揄さ
れても仕方がない。
次の大関は誰か。実績からいうと3関脇の大栄翔、
若元春、琴ノ若である。1度は候補に上がった3人
である。ただ、大栄翔は十一月場所前に、若元春は
10月中旬に30歳になる。
琴ノ若は連続2ケタを上位であげた実績がない。下
位に負けているうちはチャンスがつかめない。九月
場所、下位に3敗している。
若い力ではいかがだろうか。相撲がいいのは豪ノ山
である。正攻法のパワー相撲である。九月場所、貴
景勝、豊昇龍の2大関には敗れたが、9勝6敗と勝
ち越している。
金峰山は頭打ちで、北青鵬は相撲が悪い。体をいか
した攻めができていない。伯桜鵬は治療でしばらく
は休場になる。惜しいがやむを得ない。未知数では
あるが、十両の大の里は期待できる逸材である。
大関レースは実際どういう展開になるか。見もので
ある。