現時点で大栄翔は年間最多勝力士である。このまま
いくのか、逆転があるのか、最終場所で決まる。左
右するのは大栄翔の対戦相手である。そこで大栄翔
のカモと苦手を調べてみた。
■カモ
照ノ富士 6勝(不戦勝含む)8敗
負け越しだが、相手が横綱であることを考えれば肉
薄している。事実横綱照ノ富士に対しては4勝(不
戦勝含む)3敗である。土俵の上では2022年七月場
所が最後の対戦になっている。照ノ富士がフル出場
した2023年五月場所はなぜか対戦はなかった。
正代 19勝8敗
大栄翔は正代を圧倒している。現在7連勝中である。
正代は突き押しに対応できず敗れている。実力は完
全に逆転している。
明生 14勝4敗
九月場所こそ明生にはたき込みで敗れたが、対戦成
績は大栄翔が大きくリードしている。幕内初顔から
7連勝している。順当にいけば十一月場所は大栄翔
の突き押しがさく裂しそうである。
■苦手
貴景勝 5勝(不戦勝含む)18敗
同じ押し相撲の対戦は地力に勝る貴景勝が圧倒して
いる。現在10連敗中である。大栄翔が勝ったのは
2021年一月場所までさかのぼる。
玉鷲 10勝15敗
九月場所は対戦なかった。十一月場所は玉鷲が番付
を下げるので通常なら対戦はない。ただ、大栄翔に
とって玉鷲はいやな相手で初顔から5連敗している。
霧島 7勝10敗(優勝決定戦含む)
今年(2023年)の三月場所、大栄翔は本割と優勝決
定戦で連敗した。このとき大栄翔は5連敗している。
大栄翔にとっては屈辱であった。大関霧島とは1勝
1敗である。
■五分
対戦成績が五分は対戦圏内で3人いる。
若元春 4勝4敗
琴ノ若 5勝5敗
阿炎 8勝8敗
十一月場所で五分は解消される。どっちにころぶか
が今後を決めるかもしれない。