大相撲

現代相撲部屋勢力

戦前、相撲部屋は出羽海(元両国=前名国岩)部屋
が片屋を占めたことがあった。それほど古くない時
代では、二子山(元貴ノ花)部屋が横綱貴乃花・若
乃花、大関貴ノ浪ほか三役クラスの安芸乃島、貴闘
力などをそろえた時期があった。元三重ノ海の武蔵
川部屋は出島・雅山・武双山の3大関をそろえた時
期があった。現在はそれほど大きな部屋勢力はない。

<出羽海部屋が半分番付を占めた昭和6年夏場所番付>

まず関取(十両以上)の数が多い部屋は以下である。
数字は十一月場所の予想番付に基づいている。
追手風(元大翔山)部屋 7人
木瀬(元肥後ノ海)部屋 6人
伊勢ヶ濱(元旭富士)部屋5人
ほかに3人の関取の部屋が8部屋ある。

追手風部屋は幕内に大栄翔、翔猿、遠藤、剣翔。十
両に大翔鵬、大奄美、日翔志である。関脇経験者は
大栄翔、小結経験者が翔猿・遠藤である。続く力士
が欲しいところである。

<大栄翔>

木瀬部屋は人気者宇良、金峰山が幕内。美ノ海は幕
内が予想される。紫雷、志摩ノ海、英乃海が十両で
ある。彼らはまだ関脇・小結に達していない。早い
昇進が待たれる。

伊勢ヶ濱部屋は横綱照ノ富士、翠富士、熱海富士、
宝富士、錦富士が幕内である。熱海富士は期待の逸
材である。宝富士は関脇までいっている。十両力士
はいない。

相撲部屋の力士数はどのようになっているのか。九
月場所の引退力士を除外し、新弟子を加えた数での
数字である。現在40人以上の部屋はない。それどこ
ろか30人の部屋もない。

現在力士数の多い部屋は次の3部屋である。
九重(元千代大海)部屋 26人
佐渡ヶ嶽(元琴ノ若)部屋 25人
高砂(元朝赤龍)部屋 24人
力士数が20人以上いる部屋は6部屋にすぎない。

逆に力士数が1ケタの部屋が13もある。力士数が5
人以下は次の3部屋である。
錦戸(元水戸泉) 部屋3人
片男波(元玉春日)部屋4人
安治川(元安美錦)部屋4人

<錦戸>

新生安治川部屋はこれからの部屋である。錦戸部屋
は一時水戸龍だけのときがあった。部屋の消滅危機
であった。高砂部屋の分家は錦戸部屋だけである。
片男波部屋は力士数が4人だが関取は2人いる。

日本は人口減少にむかっている。少子化は深刻な問
題になっている。相撲部屋は今後どういう方向に向
かうのだろうか。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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