月別アーカイブ:2016年10月

十一月場所の番付雑感

2016/10/31    ,

納めの十一月場所の番付が発表された。横綱・ 大関の顔ぶれは変わらない。横綱・大関は地位にふさわしい力を発揮できるか。そこが問われている。本来なら横綱を狙える若い力、 時代を担う白鵬の後継者がほしいとこ ...

四股名のルーツ【○鵬&○海(かい)】

2016/10/30    

始めにこのテーマは、対象を幕内力士に限定 していることをお断りしておく。 近年になって白鵬をはじめ、○鵬という四股 名が目立ってきた。この四股名の元祖はいう までもなく大横綱大鵬である。師匠の二所ノ関 ...

殊勲賞の中身1【昭和22年秋~24年秋】

2016/10/29  

戦後は食糧難で相撲どころではなかった。昭和21年秋場所のメモリアルホールはお客の入りが思わしくなく、協会は人気回復のために マスコミにアイデアを求めた。そこで出てきたのが、系統別総当たりの復活・優勝決 ...

47年前の大相撲意識調査

2016/10/28  

今年に入って大相撲は5場所連続満員御礼を 続けている。これは昨年と変わらない展開で ある。大相撲人気は変わることなく、過熱気味である。こうしたときこそ、他のプロスポーツと比較して大相撲のいい点、問題点 ...

年3、4場所時代の年間最多勝

2016/10/27    

今年の年間最多勝は常連の白鵬ではなく、日馬富士と稀勢の里の争いになることは既に書いた。年間最多勝は場所数の増加とともに設立された。昭和32年、福岡で本場所が開催されることによって年5場所になったときか ...

世紀の大誤審、まだ記していないこと

2016/10/26  

これまで大鵬の連勝記録が誤審でストップした世紀の大誤審に関していくつか記してきた。それが以下である。(クリックすればご覧いただけます。) 大鵬の連勝記録は48連勝+α 昭和・平成の10大N6大鵬の連勝 ...

歴史的誤審の証人が失われた日

2016/10/25  

元羽黒岩の戸田智次郎氏が10月23日、腎不全 のため亡くなられた。まだ70歳であった。それにしても元関取は、平均寿命80歳まで生きられない方が多いのを寂しく思う。人生80古来まれなり相撲界、というとこ ...

明解神風!

2016/10/24  

大相撲ファンのほとんどは、テレビで大相撲 を楽しんでいる。それだけに大相撲中継は大事な役割を担っている。かつてNHKの大相撲中継で一時代を築いたのが、神風正一さんである。神風さんはどんな解説者であった ...

春日山問題をめぐる7つの疑問2

2016/10/23  

■疑問4 裁判では元濱錦が元春日富士に1億7160万円 を支払う判決が出たが(控訴中)、そもそも公益財団法人になったとき、年寄名跡の売買を禁止しているのでは? 売買は禁止されている。仮に名跡の継承に伴 ...

春日山問題をめぐる7つの疑問1

2016/10/22  

■疑問1 春日山をめぐる問題を整理し、時系列にする とどういう流れになる? 以下の表にまとめてみた。 ■疑問2 濱錦に資金力がないのに、なぜ元春日富士の 先代春日山は部屋を譲ったのか? 表面的には元春 ...

双葉山の陰に隠れた男達

2016/10/21    

不世出の名力士、無敵と称されたのが双葉山 である。双葉山といえば69連勝が思い浮かぶ ほど直結したイメージがある。その69連勝は 77年以上経った今も、破られていない。大鵬、 千代の富士、白鵬と優勝回 ...

死闘クリーン魁傑対相撲博士旭国

2016/10/20  

大相撲中継の録画はビデオデッキの変革とともにあった。昭和54年家庭向けの値段と3倍速つきのビデオデッキが発売された。3倍速は標準スピードの3倍録画時間ができた設定である。これで仕事や学校から帰って大相 ...

四股名のルーツ【○○富士】

2016/10/19  

大相撲独特のものに四股名がある。四股名には様々な傾向がある。錦木は寛政、天保、安政に見られる伝統ある四股名である。ルーツは江戸にあった。どんな四股名にも元祖はある。今回は○○富士の四股名のルーツを調べ ...

学生出身力士に対するある予見

2016/10/18  

現代の大相撲は学生出が花盛りである。大学 も一昔前と比較すると広がりを見せている。 来場所、御嶽海は小結が予想される。御嶽海 は2度目の上位戦である。13勝と大勝した遠藤も上位にあがってくる。遠藤は久 ...

隠岐の海あの日あの時

2016/10/17    

九月場所で2横綱、3大関を倒して殊勲賞を 受賞したのが、隠岐の海である。隠岐の海は 今年に入って横綱・大関全員と対戦する地位 で3場所勝ち越している。いまや完全に実力 者の域にはいりつつある。 筆者が ...

春日山部屋の位置づけ2

2016/10/16  

昭和46年元大関名寄岩の死去で部屋を継いだ のが、最高位前頭筆頭の大昇だった。大昇は 元当り矢の春日山部屋が消滅後に誕生した伊勢ノ海部屋の関脇藤ノ川雷五郎が、おこした 春日山部屋の出身力士だった。元藤 ...

通算1000勝の内訳

2016/10/15    

九月場所、白鵬が全休したことで、あと3勝 で届く通算1000勝を次の場所に持ち越すこと になった。ただ、通算記録は積み重ねであっ て、勝率や優勝率と違って減ることはない。 白鵬なら通算1000勝はおろ ...

春日山部屋の位置づけ1

2016/10/14  

元濱錦の春日山が師匠不適格として、協会は 師匠辞任勧告を出した。勧告とはいっても受け入れない場合は、業務委託契約を解除するという強制力が伴う。元濱錦は先代春日山の春日富士と年寄名跡をめぐって訴訟中であ ...

2017年土俵の目撃者カレンダー

2016/10/13  

涼しすぎてこたつを出してしまった。 興味深いテーマをこれからもお届けます。 マーク2カ所をクリックして支援してください。 よしなに↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓にほんブログ村  ...

豪栄道母校で優勝パレード

2016/10/12    

秋晴れの10月12日は、九月場所優勝者の豪栄 道の母校への凱旋優勝パレードの日である。 母校というのは相撲の名門埼玉栄高校である。 現役では妙義龍、大栄翔、英乃海、大輝改め 北勝富士、剣翔、佐藤などが ...

宇良15番勝負

2016/10/11  

九月場所、宇良は十両東前頭の地位で大相撲人生初めて負け越した。勝ち越せば入幕は間違いなかっただけに、残念に思うファンは多かったのではないだろうか。宇良の敗因は何か。まず、宇良の15日間をふり返ってみよ ...

大相撲放送の方向性

2016/10/10  

プロレス中継がゴールデン・タイムから撤退 して久しい。猪木の新日本プロレス、馬場の 全日本プロレスのテレビ中継が完全にゴール デン・タイムからはずれたのは、昭和63年の ことであった。まさに昭和ととも ...

貴ノ花の番外表彰

2016/10/9    

11月場所は現在、福岡国際センターでおこな われている。だが、昭和32年の最初の本場所 は、福岡スポーツセンターであった。興行は 福岡スポーツセンターの買い興行であった。 ギャランティーは4600万円 ...

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十一月場所のチケット事情

2016/10/8    

本日8日は十一月場所のチケット発売日である。今年に入って5場所すべて満員御礼をだしているだけに激しいチケットの争奪戦が予想された。 東京と発売方法が異なるのは、発売初日に限り、福岡国際センターでは午前 ...

綱の重み2

2016/10/7  

横綱というと栄光に包まれた存在と思われがちであるが、それはごく一面である。大鵬は「横綱は勝つことを任された存在」と言う。 師匠の元佐賀ノ花の二所ノ関は「ここで負け れば、時代が変わるぞ」と大鵬を発奮さ ...

綱の重み1

2016/10/6    

最近は綱の重み、すなわち横綱の重みをいう ことが少なくなった。綱の重みは横綱が不振 のときに出がちである。白鵬のような絶対王者がいる現在ではおこりにくいのかもしれない。しかし、綱の重みは歴然として存在 ...

年間最多勝レースに変化

2016/10/5    ,

今年も残りわずか1場所となった。時が立つ 早さを感じずにはいられない。以前白鵬が九月場所を全休しそうになったとき、「年間最多勝に激変?」を書いた。今年は白鵬の年間最多勝は難しく、9年連続年間最多勝でス ...

かつて日馬富士にあったif

2016/10/4    ,

白鵬が休場した九月場所の土俵を引き締める べき存在は、日馬富士である。取りこぼしが からついに豪栄道のとの差は縮まらず、12勝 3敗の成績に終わった。豪栄道に次ぐ成績で あり、横綱の責任の12勝を果た ...

全勝初優勝の翌場所

2016/10/3    ,

九月場所では、大関豪栄道が見事な初優勝を 全勝で飾った。明治42年国技館開設以来、全勝初優勝は横綱・大関との対戦がない3例を除くと豪栄道で12例目である。豪栄道の翌場所の成績が気になるが、11例はどん ...

大相撲次の展開

2016/10/2    

大相撲人気は今年に入ってますます上昇傾向 にある。九月場所は15日間満員札止めという、 これ以上ない人気となった。人気は絶頂だか らこのままでいい。このままで十分人気がある、と現状に満足して何もしない ...

続玉の海梅吉氏が残した言葉2

2016/10/1  

土俵の中は赤土だけ。欲得に動くから相撲が おかしな方向に走ると言う玉の海梅吉氏。おかしな方向という中には八百長もある。昭和46年の相撲専門誌が八百長相撲の特集を掲載したことがある。優勝がかかった状況、 ...

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