大相撲

綱の重み1

2016年10月6日

最近は綱の重み、すなわち横綱の重みをいう
ことが少なくなった。綱の重みは横綱が不振
のときに出がちである。白鵬のような絶対
王者がいる現在ではおこりにくいのかもしれ
ない。しかし、綱の重みは歴然として存在
する。これまで横綱の重みが様々なカタチで
伝えられている。

栃錦が横綱に昇進したとき、師匠の春日野
(元横綱栃木山)に呼ばれた。誉められる
のかといってみると、「横綱はいつでもやめる
覚悟をもっていなければいけない」と言う。
それも「桜の花が散るごとくきれいにやめろ」
という。栃木山自身は3連覇して引退した
ほどである。元栃木山の春日野はこうも言っ
ている。「今までの3倍稽古しなければ、綱は
務まらないよ」「横綱は稽古でも負けてはいけ
ない」稽古でも全力を尽くすのが横綱である。
栃錦!
<栃錦のブロマイド>
 
初代若乃花は横綱昇進が決まったとき、弱っ
たなあ、困ったなあと自分に綱が務まるか
さんざん悩んだ。その結果若乃花は次の結論
に至った。今まで以上の稽古をすることであっ
た。これまでも若乃花の稽古はすさまじかった。
若乃花の稽古を直接見てきた小坂秀二氏は
次のように書いている。

若乃花のすごいところは、横綱になるとさらに
けいこ量が増えていったことである。六十年
以上相撲を見てきた私だが、若乃花ほど
けいこする力士を見たことがない。その点は
栃錦もかなわない。ほかの力士はてんで問題
にならない。(昭和の横綱 冬青社刊より)
若乃花
<土俵の鬼若乃花>
 
若乃花は「猛稽古あるのみ。稽古を見ている
ときでさえ膝を曲げ、足の親指だけで立ち、
足腰を鍛えた」と言う。若乃花は横綱の権威を
「責任」と言った。横綱は常に優勝争いをし、
結果を残してこそ責任を果たせる。金星を
与えると協会に迷惑がかかるとも言っている。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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