がちであるが、それはごく一面である。大鵬
は「横綱は勝つことを任された存在」と言う。
でも話せないことがある。横綱のつらさで
ある。
土俵の砂にまみれた。やるだけやって、あと
は静かに天命を待った。横綱という地位に
応えるために苦悩はつきない。
のは、杉山桂四郎氏であった。燃える要素が
あるときは強さを発揮し、そうでないときは
平凡に終わることを意味した。
北の富士は元千代の山と行動をともにした。
その直後の場所、大関北の富士は初優勝
した。これによって大鵬は7連覇をストップ
された。次に北の富士が燃えたのが、新
大関清国の初優勝であった。「清国ひとり
に甘い汁をすわせない」と言って奮起した。
そして連続優勝を達成して、横綱昇進を
決定した。
47年の一月場所から七月場所だった。7勝7
敗1休、9勝6敗、3勝6敗6休。全休と進退
優勝を争い、切磋琢磨してきた玉の海の急死
が大きかった。好敵手を失い、気が抜けたよう
になるほどの悪夢に襲われたことさえあった。
健康には腹八分ではなく七分がいいらしい。
よしなに
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