MENU

明解神風!

大相撲ファンのほとんどは、テレビで大相撲
を楽しんでいる。それだけに大相撲中継は
大事な役割を担っている。かつてNHKの
大相撲中継で一時代を築いたのが、神風正一
さんである。神風さんはどんな解説者であった
のか。一言でいうと神風さんは明解であった。
わかりやすい解説と滑らかな舌の回転で聞き
やすい声だった。大相撲を視聴者に広く知ら
しめた功績者であった。名調子で、打てば響く
というのが、神風さんの解説だった。
さしたら腕(かいな)を返す、もろ手突きは
いけない、右でも左でも四つで取る力士を
なまくら四つといって戒めた。相撲の技能に
関しては天下逸品だった。今もろ手突きは
けっこう見られるが、はずされると大きく
バランスを崩すことから、神風さんは、交互
に突くことを奨励した。もっとも「神風さんの
言う通りの相撲が取れれば、神がかり的な
力士が誕生しますよ」と言った力士がいた
ほどである。ユニークな表現もあった。横綱
玉の海が安定した相撲を取る一方、横綱
北の富士が調子の波があったとき、「これ
では北玉時代ではなく、玉玉時代である」と
語った。
神風
<神風さんの記事>
 
神風さんは、大正10年10月19日香川県大川郡
で5人兄姉の末っ子に生まれた。玉錦の門下に
入り、昭和12年1月初土俵を踏んだ。同期に
三根山、輝昇がいる。当時の二所ノ関部屋は、
横綱玉錦が午前4時に稽古場に降りた。今の
横綱は問題にもならない。最高位関脇。昭和
25年三月場所、番付編成に不満をもって引退
した。引退後片男波を襲名したが、昭和28年
1月相撲界を離れた。
相撲解説者になるきっかけは、現役時代に
あった。昭和24年一月場所が東京の浜町
仮設国技館で開催された。NHKの人気番組
「街頭録音」が場所中の打ち出し後に生中継
された。テーマは「大相撲に望むこと」で増位
山と神風が答えた。そのときの神風の聞き
やすい口調、頭の回転の速さ、論旨の一貫性
に感心した方々がいた。番組担当の藤倉アナ
と相撲担当の志村正順アナであった。この
とき、将来神風さんに解説をと決めていた。
解説は昭和28年夏場所から昭和62年三月場所
まで34年間務めた。もし、今の相撲ファンが神風
さんの解説を聞いたら、大相撲はいっそう楽しく、
面白く、興味深いものになっているにちがいない。
今となっては歯切れのいい口調が、懐かしく
思い出される。

栃若時代の資料に目を通しています。

興味深いテーマをこれからもお届けます。
マーク2カ所をクリックして支援してください。

よしなに
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村 

相撲 ブログランキングへ 

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

ブログランキング

当サイトはブログランキングに参加しております。記事をよんでいただいたら、以下バナーをクリックいただくと、ランキングに反映されます、1日1クリックよろしくおねがいします
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

目次