大相撲

貴ノ花の番外表彰

2016年10月9日

11月場所は現在、福岡国際センターでおこな
われている。だが、昭和32年の最初の本場所
は、福岡スポーツセンターであった。興行は
福岡スポーツセンターの買い興行であった。
ギャランティーは4600万円。昭和30年の大卒
の初任給が約1万2900円の時代である。

この福岡スポーツセンターが力士を表彰した
ことがある。それは昭和45年十一月場所の
ことであった。横綱は玉の海、大鵬、北の
富士、大関は大麒麟、清国、琴桜、前乃山
という3横綱4大関の時代であった。新関脇
貴ノ花はしぶとさと足腰のよさで、大鵬・北の
富士とは分の戦いをする大熱戦。連日奮闘に
つぐ奮闘で館内をわかしていた。貴ノ花見た
さに福岡スポーツセンターは、連日大盛況と
なった。福岡スポーツセンターの村上社長も
連日の大入りにほくほくであった。
相撲増刊
<貴ノ花を表紙にした相撲増刊号>
 
だが、貴ノ花は3横綱・4大関には勝てず、
関脇以下で福の花に敗れたため、8敗となっ
て負け越した。負け越した力士は三賞をもら
えない。相撲内容はいいのだが、星数が足り
なかった。これだけ場所を盛り上げたという
ことで、福岡スポーツセンターが貴ノ花を表
彰することにした。しかし、土俵の上で表彰
することはできない。そこで社長室で表彰
することにした。賞金は5万円である。たが、
三賞が20万円であったことを思えば少なかっ
たのでは。

当時、貴ノ花は観客を熱狂させる相撲が取れ
る数少ない力士であった。そして本場所で
番外表彰を受けた力士でもあった。

十一月場所のチケットは土日祝日は
ほぼない状況。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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