2021年6月– date –
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大相撲
若隆景・明生どちらが強くなる
新小結に若隆景と明生が東西にそろった。 本来なら一月場所の成績であがってもおかし くなかった。関脇・小結が全員勝ち越した ために空席がなく、わずかなアップで終わっ てしまった。ともにはつらつとした相撲を 取り、大関にとっても油断のならない存在... -
大相撲
時期尚早!貴景勝の横綱
五月場所千秋楽、大関貴景勝は11勝3敗で 2敗照ノ富士と激突した。本割で勝って優勝 決定戦にもちこんだものの、決定戦は及ばず 敗退した。これをもって貴景勝も成績しだい では横綱になるのでは、という見方がでてきた。 いささか早計である。 <2021年5... -
大相撲
横綱空白期と一人横綱
七月場所の焦点に照ノ富士の横綱昇進なるか がある。36歳白鵬は多くを望める状況では ない。白鵬が引退すれば横綱の空白期が始ま る。ここはつなぎで照ノ富士に踏み留まって ほしいのが実情である。照ノ富士は13勝優勝 同点-11勝-12勝優勝-12勝優勝と続... -
大相撲
優勝した場所の前と後の負け越し14
■武蔵丸 ・優勝した翌場所負け越し47・51・52例目 ・優勝した前場所負け越し37例目 武蔵丸は初優勝から2回目の優勝まで2年 以上かかった。また大関が長く、横綱や優勝 回数12回は想像できなかった。そのうち4回 の優勝が負け越しがらみで、すべて横綱時... -
大相撲
白鵬最終論
この1年、横綱白鵬のフル出場はついに1度 もなかった。成績は12勝4敗74休。目下6 場所連続休場中で全休は4場所に及んでいる。 これだけ休場したため、横綱のフル出場率= 横綱フル出場場所数÷横綱在位場所数は80% を切って79%に落ちてしまった。ま... -
大相撲
あいまいさを残したままの協会
日本相撲協会は2014年1月に公益財団法人に 移行した。そのとき年寄株の金銭授受や借株 は禁止された。しかし、現状は指導料、顧問 料で高額取引されているし、借株も存在する。 これでは規定はあってないようなものである。 春日山の年寄株をめぐっては元... -
大相撲
優勝した場所の前と後の負け越し13
■曙 ・優勝した翌場所負け越し42・48例目 曙は横綱の空白期に誕生した史上初の外国人 横綱である。若貴とは同期で出世は先行した。 優勝3回から7回までは曙が先だった。関脇 で初優勝して大関に昇進したが、新大関の 場所は足の小指の骨折で全休するはめ... -
大相撲
勢の土俵歴
七月場所を前に勢が引退した。今年(2021年) の一月場所、十両13枚目と下に1枚残しだけ の地位に追い込まれた。千秋楽を迎え、6勝 8敗で優勝争いトップの剣翔と対戦すること になった。勝てば十両残留が確定する大事な 一番だった。ところが、勢は休場... -
大相撲
一山本の出世街道
一山本が予想に反して入幕を決めた。十両 8枚目で10勝5敗での入幕だから、かなり ラッキーな昇進であった。一山本は相撲少年 であった。3人兄弟の末っ子だが、4つ違い の一番上の兄の影響で小学2年生から相撲 教室で相撲を身につけていった。それは中... -
大相撲
2021年七月場所場番付の視点
七月場所の番付が発表された。東大関1に 先場所優勝した照ノ富士がすわった。同じ 12勝の貴景勝は西大関1となった。優勝決定 戦は番外として以前なら成績順の時期があっ た。それにならうと貴景勝-照ノ富士の順と なるが、そうしなかったのは合理的であ... -
大相撲
期待の技能力士は誰
三月場所、珍しく三賞は技能賞だけの複数 受賞となった。受賞した力士は若隆景と遠藤 である。遠藤は優勝を争った大関照ノ富士・ 貴景勝を倒しているから殊勲賞、あるいは 殊勲・技能のダブル受賞でもよかった。遠藤 は4回目、若隆景は2回目の技能賞であ... -
大相撲
大相撲優勝・次点力士 令和初期編
令和も3年に入った。令和2年2月から新型 コロナウイルスに振り回され、ビジネス・ 生活に大きな支障が出て、憂鬱の日々がいま だに続いている。大相撲も例外ではない。 地方場所が名古屋で開催されるが、これは オリンピックのボクシング会場に国技館を... -
大相撲
優勝した場所の前と後の負け越し12
■霧島 ・優勝した翌場所負け越し40例目 筋肉質の体と甘いマスクで人気があったのが 霧島である。彼が大関に昇進したのは平成 2年三月場所後であった。すでに31歳であっ た。新大関で8勝、翌場所6勝2敗7休と 負け越し、早くもカド番を迎えた。しかし、... -
大相撲
短命横綱考
七月場所の御免札が16日に名古屋城東門近く に設置された。いよいよ地方場所が開催され る雰囲気が高まってきた。一部分にせよ、 無観客という雰囲気は伝わってこない。照ノ 富士は愛知県体育館で綱取りに挑むことに なる。照ノ富士は幕内最強だが、ひざが... -
大相撲
白鵬をめぐる2つの予想
6場所連続休場中だった白鵬が七月場所は 出場の意向である。6場所連続休場には全休 が4場所ある。年齢は36歳であることから 最後の場所になる、との見方が多い。15日間 戦える肉体づくりは容易ではない。白鵬は 何日までもつのか。あるいは白鵬は引退時... -
大相撲
竜電の幕内人生
5月27日の理事会で竜電の処分は3場所出場 停止となった。新型コロナウイルスの感染 対策ガイドラインに違反したことによるもの である。ただし、その内容が夫人以外の女性 と25回も逢瀬を繰り返すという、イメージ ダウンが免れないモノだった。それも妊... -
大相撲
横綱の勝率・優勝率・出場率の総合番付 下
これまで横綱勝率・優勝率・出場率の総合点 から番付を見てきた。 東横綱 栃木山 西横綱 双葉山 東大関 玉の海 西大関 朝青龍 東関脇 大鵬 西関脇 白鵬 東小結 千代の富士 西小結 太刀山 彼らに続くのが以下である。 玉錦 北の湖 大錦 常ノ花 1若... -
大相撲
優勝した場所の前と後の負け越し11
■千代の富士 ・優勝した翌場所負け越し36・37・38・39例目 ・優勝した前場所負け越し25・27・29・31例目 ・優勝した前場所翌場所負け越し9例目 優勝31回を誇る千代の富士だが、そのうち 9回が負け越しがらみである。大関で優勝 して横綱に昇進したが、新... -
大相撲
朝乃山試練の再出発
コロナ禍の外出禁止期間中、何度もキャバ クラ通いしていた朝乃山の処分が11日の臨時 理事会で決定した。虚偽報告をしていたこと、 そのための口裏合わせがおこなわれたこと、 大関という責任ある立場から1年間の出場 停止処分となった。来年2022年の五月... -
大相撲
7年前の明日のホープ
今から約7年前、2014年4月に明日のホープ をあげている。まず、豪栄道・栃煌山・阿覧・ 魁聖・碧山・土佐豊・栃ノ若・常幸龍は期待 していたが、頭打ちとしている。2014年三月 場所の番付では豪栄道と栃煌山は関脇であっ た。魁聖・栃乃若は前頭上位、碧... -
大相撲
横綱の勝率・優勝率・出場率の総合番付 中
引き続き横綱時代の勝率、優勝率、出場率を 合計した総合点から横綱をみていこう。 5位は大鵬である。6場所時代の申し子で あった。これまで優勝回数は双葉山の12回で あったが、大鵬が抜くのは時間の問題であっ た。大鵬は師匠の元佐賀ノ花の二所ノ関か... -
大相撲
優勝した場所の前と後の負け越し10
■魁傑 ・優勝した前場所負け越し22・24例目 魁傑の優勝は2回あるが、ともに前場所負け 越している。最初の優勝は昭和49年十一月 場所、小結魁傑は横綱北の湖と優勝決定戦で 激突。突っ張りで圧倒して初優勝している。 翌場所11勝して大関に昇進している。... -
大相撲
横綱の勝率・優勝率・出場率の総合番付 上
横綱の勝率、優勝率、出場率を合計した総合 番付を作成してみた。あくまで横綱時代の 実績をもとにした数字である。対象は実質 横綱が地位化した常陸山以降の東京横綱と した。大阪横綱の宮城山は東西合併以降の 成績を採用した。引き分け、預かり、痛み ... -
大相撲
宇良の復帰街道
2021年五月場所、十両2枚目12勝3敗で優勝 した宇良の再入幕は決定的である。宇良の 幕内は2017年十一月場所以来である。宇良は 入門前から反り技やバク転でその身体能力が 注目されてきた。序ノ口から6場所を要して 十両入りを決めた。38勝4敗と抜群の... -
大相撲
優勝した場所の前と後の負け越し9
■若浪 ・優勝した翌場所負け越し30例目 昭和43年三月場所、千秋楽を迎えて2敗は 大関豊山、小結麒麟児(のちの大麒麟)、 前頭8枚目若浪であった。14日目は豊山と 麒麟児が直接対戦して麒麟児が勝っている。 優勝なしの豊山にとっては最後のチャンスで ... -
大相撲
テレビ中継様々
大相撲の取組はテレビ放送をしているNHK を通して観戦できる。相撲ファンはテレビを 通してご覧になる方のほうが圧倒的に多い のは当然である。五月場所は総合テレビ放送 開始(=BS放送終了)が急遽変更になった ことが複数あり、留守録画しているフ... -
大相撲
炎鵬の苦闘
炎鵬の苦闘が続いている。ここ1年間の成績 は幕内3場所十両3場所で28勝47敗15休で ある。勝ち越しは十両1場所だけである。 15休は部屋で新型コロナウイルス陽性力士が 出たため、濃厚接触者として休場を余儀なく されたものである。おまけに番付は1枚... -
大相撲
優勝した場所の前と後の負け越し8
約1カ月ぶりの再開です。引き続きご愛読 よろしくお願い致します。 ■大鵬 ・優勝した前場所負け越し13・15・16・17・ 19・20例目 ・優勝した翌場所負け越し26・28・32例目 優勝32回を誇る大鵬だが、前場所負け越し ての優勝が6回ある。全休後が4回、途中... -
大相撲
少な過ぎる新入幕力士数
五月場所は三月場所に続いて新入幕力士は 0であった。五月場所の十両番付は7枚目 までは、3枚目の白鷹山を除いて元幕内だら けであった。十両28人のうち17人が元幕内で ある。元幕内の十両占有率は約61%である。 3枚目の白鷹山は7勝8敗で負け越し、... -
大相撲
消滅する部屋、継承される部屋 下
引き続き来年(2022年)に師匠が定年を迎え る部屋をみていこう。二所ノ関(元若嶋津) 部屋は二子山(元初代若乃花)部屋から独立 した。最初は松ヶ根部屋であった。定年が 迫った荒磯(元二子岳)部屋の3人の弟子の うち2人が引退、1人が花籠(元大寿...
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