七月場所の番付が発表された。東大関1に
先場所優勝した照ノ富士がすわった。同じ
12勝の貴景勝は西大関1となった。優勝決定
戦は番外として以前なら成績順の時期があっ
た。それにならうと貴景勝-照ノ富士の順と
なるが、そうしなかったのは合理的であった
といえる。
昭和46年一月場所は玉の海、大鵬が14勝1敗
で大鵬が優勝した。だが、番付上位の玉の海
が翌場所東正横綱についている。平成9年
五月場所の13勝横綱貴乃花、13勝優勝横綱曙
も同様である。変化があったのは平成13年
一月場所からである。西横綱1武蔵丸は14勝
優勝同点、東横綱2貴乃花は14勝優勝。翌
場所は貴乃花が番付上位となった。
新小結には若隆景と明生が昇進した。両力士
とも一月場所の成績でも通常なら上がれた。
だが、関脇・小結が全員勝ち越したためわず
かのアップで終わっている。それだけによう
やく節目の地位にたどりつけたことになる。
若隆景・明生ともきびきびした相撲だけに
目が離せない。
前頭西3枚目から東5枚目までは空白地帯で
ある。それだけに大幅アップ、小幅ダウンの
オンパレードとなった。ここでの7勝8敗の
現状維持はなかった。
西2枚目翔猿 5勝10敗→西3枚目▼1
東12枚目琴恵光9勝6敗→東4枚目△8
西14枚目千代大龍10勝5敗→西4枚目△10
西12枚目隠岐の海9勝6敗→東5枚目△7.5
幕内下位では玉鷲が7勝8敗で現状維持の
東10枚目のままだった。十両西2枚目で優勝
した宇良は西13枚目で6枚ほど上がった。
十両西筆頭で11勝4敗の千代ノ皇は2017年
三月場所以来の幕内である。24場所を要して
幕内に戻ってきた。この間幕下を8場所経験
している。一山本が新入幕を果たした。十両
からの第4の入幕予想は圧倒的に豊山だった
だけに驚きの結果となった。
十両は28人中18人が元幕内である。64%を
占めている。3枚目に若元春、白鷹山、4枚
目に東白龍、貴健斗が位置した。幕内を狙う
チャンスである。出場停止中の竜電は9枚目
まで番付を下げた。幕下優勝の阿炎は十両尻
の14枚目となった。新十両は13枚目の荒篤山
である。
幕下は、2枚目4勝3敗で十両に上がれなか
った栃丸が西筆頭に位置した。再び十両を
狙うことになる。ホープ北青鵬が東2枚目で
十両をうかがうことになる。
七月場所は、白鵬の名が掲載された最後の
番付になるかもしれない。
番付は1日経って掲載できました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。