大相撲

期待の技能力士は誰

三月場所、珍しく三賞は技能賞だけの複数
受賞となった。受賞した力士は若隆景と遠藤
である。遠藤は優勝を争った大関照ノ富士・
貴景勝を倒しているから殊勲賞、あるいは
殊勲・技能のダブル受賞でもよかった。遠藤
は4回目、若隆景は2回目の技能賞である。
現代は重量級大相撲全盛である。そのなかで
技能を発揮するのは簡単なことではない。

<2021年5月 遠藤、照ノ富士に紙一重の勝利>

技の相撲は見ごたえがあり、巨漢を退ける
シーンは大相撲の醍醐味である。だが、炎鵬
は重量級大相撲に押しつぶされそうである。
翠富士もたちまち十両落ちとなった。現役で
技能賞を受賞した力士は、大関に昇進した
貴景勝・照ノ富士を別にすると大栄翔、碧山、
北勝富士2回、朝乃山、竜電、御嶽海2回、
栃ノ心3回、高安2回、玉鷲、妙義龍5回で
ある。

妙義龍の最後の技能賞受賞が平成25年だから
過去のことになりつつある。栃ノ心は3回
受賞しているが、あまり技能派のイメージは
少ないと思う。栃ノ心はときどき吊り出しを
みせたとき技能賞を受賞している。ただ、
最近の栃ノ心は衰えが目立ち始めている。
御嶽海は相撲にムラがあり、多くを期待でき
ない。大栄翔がリズムにのれば、押しの技能
が発揮され、手がつけられなくなる。

<2021年1月 大栄翔、隆の勝を圧倒>

遠藤は久々の技能賞である。粘れる相撲が
まだ取れる。上位では勝ち越しと負け越しが
半々くらいだがら期待できる。七月場所は
前頭筆頭が予想される。連日横綱・大関戦が
組まれる可能性が高い。若隆景は長足の進歩
で強くなった。三月場所の高安戦は手に汗を
握る一番となった。大関にもかなり通用する
ようになった。若隆景の技能相撲が今一番
面白い。白鵬戦が実現すればかなりわきそう
である。

<2021年3月 若隆景、高安から勝利>

オオカミ少年を見ています。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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