コロナ禍の外出禁止期間中、何度もキャバ
クラ通いしていた朝乃山の処分が11日の臨時
理事会で決定した。虚偽報告をしていたこと、
そのための口裏合わせがおこなわれたこと、
大関という責任ある立場から1年間の出場
停止処分となった。来年2022年の五月場所
まで土俵にあがれないことになった。コロナ
関連では、力士として最も過酷な処分となっ
た。再出発は1年後の七月場所、三段目から
になりそうである。
先代師匠で現在再雇用の錦島(元朝潮)が
飲酒を伴う会食を繰り返していたということ
で退職願いを提出していたが、受理された。
昨年12月には朝乃山を帯同しての会食があっ
たという。師匠の高砂(元朝赤龍)は3カ月
20%報酬減となった。
1年の出場停止は長い。気持ちを切らさずに
相撲に取り組めるのか。七月場所の名古屋
開催は一緒にいけるというから稽古相手には
困らない。土にまみれて必死で出直さないと
時間はあっという間に過ぎてしまう。朝乃山
が三段目、幕下で戦うのなら史上最強の三段
目・幕下力士になる。
かつて栃ノ心がケガで休場して番付を下げた
とき、4場所連続優勝(幕下2場所、十両
2場所)で幕内に復帰したことがあった。
朝乃山なら連続優勝での幕内復帰を再現でき
そうである。
問題は大関に復帰できるかどうかである。
大関になるためには直前3場所33勝以上が
求められる。来年の3月には28歳になる。
時間はいつまでもあるわけではない。これ
まで幕内上位で3場所連続33勝以上あげた
ことは一度しかない。関脇2場所と新大関の
場所で33勝12敗をあげている。また朝乃山は
三役での優勝がまだない。最初の優勝は対戦
しない横綱・大関がいた。また、栃ノ心戦の
疑惑の判定があった。
朝乃山は辞表を出している。首の皮一枚で
つながったのだから、支援してくれる方々、
応援してくれるファンの期待に今度こそ応え
なければならない。
暑いと頭が働きにくくなります。
興味深いテーマをこれからもお届けします。