大相撲

時期尚早!貴景勝の横綱

五月場所千秋楽、大関貴景勝は11勝3敗で
2敗照ノ富士と激突した。本割で勝って優勝
決定戦にもちこんだものの、決定戦は及ばず
敗退した。これをもって貴景勝も成績しだい
では横綱になるのでは、という見方がでてきた。
いささか早計である。

<2021年5月 照ノ富士に勝利>

昨年(2020年)十一月場所で優勝したが、
翌場所は2勝8敗5休で敗退したことは記憶
に新しいところである。ここ1年、2020年
七月場所から2021年五月場所まで57勝25敗
8休なのである。貴景勝はどうしても成績に
ムラがある。つきまとう。これでは横綱は
務まらない。横綱にはほど遠い成績といわ
ざるをえない。

横綱は特別な存在である。大関の1つ上の
地位ではない。優勝は横綱が圧倒的に多く、
大関に大差をつけている。常に優勝勝争い
に加わり、最低でも12勝をあげられる実力が
なくては務まらない。横綱は時代を築ける
存在でなければならない。昭和以降、時代の
横綱は以下になる。

玉錦
双葉山
羽黒山
栃錦
1若乃花
大鵬
玉の海
輪島
北の湖
千代の富士
貴乃花
朝青龍
白鵬

貴景勝はここ1年で北勝富士に4敗している。
御嶽海・大栄翔・遠藤に2敗している。苦手
が多いようだが、まず、これを克服すること
から始めなければならない。照ノ富士には
優勝決定戦を含め、3勝3敗である。もう
ひとつ懸念がある。それは貴景勝が押し相撲
である点だ。前に麒麟児の成績を作成したが、
28歳ころから突き押しの威力は衰えていった。

貴景勝は現在24歳である。8月初旬には25歳
になる。貴景勝は安定した成績をあげ続けて、
初めて横綱問題が出てくる。それでも弱い
横綱、物足りない横綱は御免こうむりたい。

金田一37歳の事件簿を読みました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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