大相撲

横綱の勝率・優勝率・出場率の総合番付 下

2021年6月14日

これまで横綱勝率・優勝率・出場率の総合点
から番付を見てきた。

東横綱 栃木山
西横綱 双葉山
東大関 玉の海
西大関 朝青龍
東関脇 大鵬
西関脇 白鵬
東小結 千代の富士
西小結 太刀山

彼らに続くのが以下である。
玉錦
北の湖
大錦
常ノ花
1若乃花
栃錦

ここまでの顔ぶれで玉の海、朝青龍は予想
以上の番付である。玉の海はこれからという
ときに亡くなられたし、朝青龍もまだまだ
できるうちに事件をおこし引退を余儀なく
されたことが順位をアップさせた。大錦は
まだ取れたが、三河島事件の責任を取って
引退した。栃若時代を築いた栃錦と若乃花
だが、前年は栃錦、後年は若乃花と言われた
が、総合は若乃花が上だった。

<若乃花のブロマイド>

角聖と呼ばれた常陸山は前頭西12枚目で意外
と低かった。常陸山は休場が多かった。これ
が大きく影響している。なお、不戦勝・不戦
敗制度ができる以前は対戦相手が休むと自分
も休みにされたが、その場合は休場扱いしな
かった。国技館誕生以前、幕内力士は千秋楽
出場しなかったが、これも休場数には含め
なかった。常陸山は、幕内最高成績は8回
あるが、横綱では22場所在位中4回しかない。
このあたりの数字の低さが影響した。

<常陸山のブロマイド>

貴乃花は横綱休場の多さがマイナスに働いた。
最後の22回目の優勝の時、武双山戦のケガが
致命的となった。その後7場所連続全休が
続いた。また羽黒山は2度のアキレス腱切断
でやはり休場が多かった影響がでている。
横綱といえども生身の体である。ケガを克服
するのは容易ではない。連勝、連続優勝、
全盛期○場所などの項目を加えれば、違った
順位になったと思われる。

<貴乃花>

次に各項目の優秀力士をみていこう。まず
横綱勝率から。

太刀山 0.955
栃木山 0.905
双葉山 0.882
大錦  0.882
白鵬  0.873
玉の海 0.867
大鵬  0.858
玉錦  0.850
千代の富士0.848
朝青龍 0.836

常陸山 0.833
貴乃花 0.813
北の湖 0.811
常ノ花 0.801

勝率8割超えは14力士である。取組は東西
制、系統別、部屋別があり、本来なら横綱
勝率を同一にはあつかえないことになる。
太刀山・栃木山・大錦・常陸山・常ノ花は
東西制の横綱である。双葉山は系統別と東西
制の横綱である。大鵬は系統別と部屋別の
横綱である。ここでは時代の限界として便宜
上同一扱いせざるをえなかった。

<大錦のブロマイド>

横綱優勝率はどうか。30%以上は以下である。

朝青龍 0.548
双葉山 0.529
太刀山 0.5
白鵬  0.5
大鵬  0.5
千代の富士0.492
栃木山 0.467
玉の海 0.4
常ノ花 0.4
北の湖 0.349

大錦  0.333
玉錦  0.333
1若乃花 0.308
貴乃花 0.306

優勝回数は場所数によって異なる。年2場所
時代の力士なら年6場所時代なら3倍優勝と
いくかといとそうはいかない。ケガの直り
具合が異なるし、体力・神経の消耗度が違う。
出羽湊は年6場所なら3回優勝できたかと
いうとかなり疑問である。なお、50%超えは
5人である。白鵬は現役だから変動する。

横綱の出場率85%以上は以下の12人である。

玉の海  1
栃木山 0.937
栃錦  0.912
鏡里  0.905
佐田の山0.903
双葉山 0.894
玉錦  0.8768
北の湖 0.8767
双羽黒 0.875
朝青龍 0.873

輪島  0.866
男女ノ川0.860

<鏡里のブロマイド>

近年鶴竜・白鵬の2横綱の連続休場にはかな
りイライラさせられた。休場は横綱の駆け
込み寺ではない。また、横綱は出場しないで
存在価値を示すことはできない。ここに鏡里、
佐田の山,双羽黒、男女ノ川の名前が登場
する。無事これ名馬というわけである。

(この項目終わり)

7月の番組予定を調べています。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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