横綱の勝率・優勝率・出場率ランキング|歴代の総合番付

相撲記者・田口 通廣が、横綱在位中の成績だけを取り出して集計した勝率・優勝率・出場率のランキングです。横綱勝率の1位は太刀山の0.955、続いて栃木山0.905、双葉山と大錦が0.882で並びます。優勝率は朝青龍の0.548が首位、出場率は玉の海が1.000で在位中に一度も全休していません。3部門を合計した総合番付では、栃木山と双葉山が東西の正横綱に座ります。

目次

横綱の総合番付(勝率・優勝率・出場率の合計)

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地位力士
東横綱栃木山
西横綱双葉山
東大関玉の海
西大関朝青龍
東関脇大鵬
西関脇白鵬
東小結千代の富士
西小結太刀山
勝率・優勝率・出場率の総合点による横綱番付(田口 通廣 集計)
横綱の勝率・優勝率・出場率の総合番付表

彼らに続くのが以下である。
玉錦
北の湖
大錦
常ノ花
1若乃花
栃錦

ここまでの顔ぶれで玉の海、朝青龍は予想
以上の番付である。玉の海はこれからという
ときに亡くなられたし、朝青龍もまだまだ
できるうちに事件をおこし引退を余儀なく
されたことが順位をアップさせた。大錦は
まだ取れたが、三河島事件の責任を取って
引退した。栃若時代を築いた栃錦と若乃花
だが、前年は栃錦、後年は若乃花と言われた
が、総合は若乃花が上だった。

若乃花のブロマイド
<若乃花のブロマイド>

角聖と呼ばれた常陸山は前頭西12枚目で意外
と低かった。常陸山は休場が多かった。これ
が大きく影響している。なお、不戦勝・不戦
敗制度ができる以前は対戦相手が休むと自分
も休みにされたが、その場合は休場扱いしな
かった。国技館誕生以前、幕内力士は千秋楽
出場しなかったが、これも休場数には含め
なかった。常陸山は、幕内最高成績は8回
あるが、横綱では22場所在位中4回しかない。
このあたりの数字の低さが影響した。

常陸山のブロマイド
<常陸山のブロマイド>

貴乃花は横綱休場の多さがマイナスに働いた。
最後の22回目の優勝の時、武双山戦のケガが
致命的となった。その後7場所連続全休が
続いた。また羽黒山は2度のアキレス腱切断
でやはり休場が多かった影響がでている。
横綱といえども生身の体である。ケガを克服
するのは容易ではない。連勝、連続優勝、
全盛期○場所などの項目を加えれば、違った
順位になったと思われる。

貴乃花
<貴乃花>

横綱勝率ランキング(勝率の高い順)

力士勝率
太刀山0.955
栃木山0.905
双葉山0.882
大錦0.882
白鵬0.873
玉の海0.867
大鵬0.858
玉錦0.850
千代の富士0.848
朝青龍0.836
常陸山0.833
貴乃花0.813
北の湖0.811
常ノ花0.801
横綱在位中の勝率(田口 通廣 集計)。勝率8割超は14力士。

勝率8割超えは14力士である。取組は東西
制、系統別、部屋別があり、本来なら横綱
勝率を同一にはあつかえないことになる。
太刀山・栃木山・大錦・常陸山・常ノ花は
東西制の横綱である。双葉山は系統別と東西
制の横綱である。大鵬は系統別と部屋別の
横綱である。ここでは時代の限界として便宜
上同一扱いせざるをえなかった。

大錦のブロマイド
<大錦のブロマイド>

横綱優勝率ランキング(優勝率30%以上)

力士優勝率
朝青龍0.548
双葉山0.529
太刀山0.5
白鵬0.5
大鵬0.5
千代の富士0.492
栃木山0.467
玉の海0.4
常ノ花0.4
北の湖0.349
大錦0.333
玉錦0.333
初代若乃花0.308
貴乃花0.306
横綱在位中の優勝率(田口 通廣 集計)。50%超えは5人。

優勝回数は場所数によって異なる。年2場所
時代の力士なら年6場所時代なら3倍優勝と
いくかといとそうはいかない。ケガの直り
具合が異なるし、体力・神経の消耗度が違う。
出羽湊は年6場所なら3回優勝できたかと
いうとかなり疑問である。なお、50%超えは
5人である。白鵬は現役だから変動する。

横綱出場率ランキング(出場率85%以上)

力士出場率
玉の海1.000
栃木山0.937
栃錦0.912
鏡里0.905
佐田の山0.903
双葉山0.894
玉錦0.8768
北の湖0.8767
双羽黒0.875
朝青龍0.873
輪島0.866
男女ノ川0.860
横綱在位中の出場率(田口 通廣 集計)。85%以上は12人。
鏡里のブロマイド
<鏡里のブロマイド>

近年鶴竜・白鵬の2横綱の連続休場にはかな
りイライラさせられた。休場は横綱の駆け
込み寺ではない。また、横綱は出場しないで
存在価値を示すことはできない。ここに鏡里、
佐田の山,双羽黒、男女ノ川の名前が登場
する。無事これ名馬というわけである。

総合5〜8位の解説(中編)

総合番付の上位に入った大鵬・白鵬・千代の富士・太刀山について、田口がそれぞれの強さの背景を綴った解説は横綱の総合番付(中編)で読めます。

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歴代横綱の優勝回数ランキング|白鵬45回・大鵬32回・千代の富士31回

ここまでの3つは横綱在位中の成績だけを取り出した集計である。いっぽう協会が公表している「優勝」は、横綱に上がる前を含めた幕内最高優勝の通算回数で、数え方が違う。混ぜると読み違えるので、公式の数字をそのまま多い順に並べた表を分けて置く。最も多いのは第69代白鵬の45回、次が大鵬の32回、千代の富士の31回である。

順位代位四股名優勝回数在位
1第69代白鵬 翔45平成19年7月 ~ 令和3年9月
2第48代大鵬 幸喜32昭和36年11月 ~ 昭和46年5月
3第58代千代の富士 貢31昭和56年9月 ~ 平成3年5月
4第68代朝青龍 明徳25平成15年3月 ~ 平成22年1月
5第55代北の湖 敏満24昭和49年9月 ~ 昭和60年1月
6第65代貴乃花 光司22平成7年1月 ~ 平成15年1月
7第54代輪島14昭和48年7月 ~ 昭和56年3月
8第35代双葉山12昭和13年1月 ~ 昭和20年11月
8第67代武蔵丸 光洋12平成11年7月 ~ 平成15年11月
10第64代曙 太郎11平成5年3月 ~ 平成13年1月
11第31代常ノ花10大正13年5月 ~ 昭和5年5月
11第44代栃錦10昭和30年1月 ~ 昭和35年5月
11第45代若乃花10昭和33年3月 ~ 昭和37年3月
11第52代北の富士10昭和45年3月 ~ 昭和49年7月
11第73代照ノ富士 春雄10令和3年9月 ~ 令和7年1月
16第22代太刀山9明治44年6月 ~ 大正7年1月
16第27代栃木山9大正7年5月 ~ 大正14年5月
16第32代玉錦9昭和8年1月 ~ 昭和13年5月
16第70代日馬富士 公平9平成24年11月 ~ 平成29年11月
20第61代北勝海 信芳8昭和62年7月 ~ 平成4年3月
21第36代羽黒山7昭和17年1月 ~ 昭和28年9月
22第40代東富士6昭和24年1月 ~ 昭和29年9月
22第41代千代の山6昭和26年9月 ~ 昭和34年1月
22第50代佐田の山 晋松6昭和40年3月 ~ 昭和43年3月
22第51代玉の海6昭和45年3月 ~ 昭和46年9月
22第71代鶴竜 力三郎6平成26年5月 ~ 令和3年3月
27第26代大錦5大正6年5月 ~ 大正12年1月
27第46代朝潮5昭和34年5月 ~ 昭和36年11月
27第47代柏戸5昭和36年11月 ~ 昭和44年7月
27第53代琴櫻 傑将5昭和48年3月 ~ 昭和49年5月
27第66代若乃花 勝5平成10年7月 ~ 平成12年3月
27第75代大の里 泰輝5令和7年7月 ~
33第42代鏡里4昭和28年3月 ~ 昭和33年1月
33第56代若乃花 幹士4昭和53年7月 ~ 昭和58年1月
33第59代隆の里 俊英4昭和58年9月 ~ 昭和61年1月
33第63代旭富士 正也4平成2年9月 ~ 平成4年1月
37第49代栃ノ海 晃嘉3昭和39年3月 ~ 昭和41年11月
37第57代三重ノ海 剛司3昭和54年9月 ~ 昭和55年11月
39第24代2大正4年6月 ~ 大正9年5月
39第34代男女ノ川2昭和11年5月 ~ 昭和17年1月
39第38代照國2昭和18年1月 ~ 昭和28年1月
39第62代大乃国 康2昭和62年11月 ~ 平成3年7月
39第72代稀勢の里 寛2平成29年3月 ~ 平成31年1月
39第74代豊昇龍 智勝2令和7年3月 ~
45第19代常陸山1明治37年1月 ~ 大正3年5月
45第25代西ノ海1大正5年5月 ~ 大正7年5月
45第30代西ノ海1大正12年5月 ~ 昭和3年10月
45第33代武蔵山1昭和11年1月 ~ 昭和14年5月
45第37代安藝ノ海1昭和18年1月 ~ 昭和21年11月
45第39代前田山1昭和22年11月 ~ 昭和24年10月
45第43代吉葉山1昭和29年3月 ~ 昭和33年1月
52第60代双羽黒0昭和61年9月 ~ 昭和62年11月
歴代横綱の優勝回数(優勝の記載がある52人)。出典=日本相撲協会公式サイト「歴代横綱」(https://www.sumo.or.jp/Yokozuna/yokozuna/)。2026-08-12に全75代を公式と再照合し、掲載値と一致することを確認した。優勝回数は公式の数字そのままで、計算も補完もしていない。順位は公式の回数を多い順に並べた結果で、同じ回数は同順位とした。ここでいう優勝は横綱に上がる前を含む幕内最高優勝の通算回数。第20代までの19人は公式に優勝の記載が無いため表に入れていない。大阪相撲の回数が併記される4人は下の表に分けた

大阪相撲の優勝が併記される4人は、公式の表記をそのまま載せる。東京相撲の回数と足し合わせない。

代位四股名優勝(公式表記)在位
第21代若島4(大阪相撲)明治38年6月 ~ 明治40年1月
第23代大木戸10(大阪相撲)大正2年1月 ~ 大正3年1月
第28代大錦6(大阪相撲)大正7年5月 ~ 大正11年1月
第29代宮城山2 4(大阪相撲)大正11年5月 ~ 昭和6年1月
大阪相撲の回数が併記される4人。表記は日本相撲協会公式サイト「歴代横綱」のまま(2026-08-12確認)で、合算も按分もしていない

公式の回数が0なのは第60代双羽黒ただ一人で、幕内最高優勝を一度もしないまま横綱に上がった。ただしこの数字は昇進前を含む通算なので、横綱で優勝なしの記録で扱っている「横綱在位中に優勝が無かった9人」とは対象が違う。吉葉山や前田山は在位中こそ優勝が無いが、通算では1回を残している。全75代を代位の順に並べた一覧は歴代横綱一覧|初代明石から第75代大の里まで全75人にある。

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この記事を書いた人

少年漫画雑誌、日経関連の編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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