6場所連続休場中だった白鵬が七月場所は
出場の意向である。6場所連続休場には全休
が4場所ある。年齢は36歳であることから
最後の場所になる、との見方が多い。15日間
戦える肉体づくりは容易ではない。白鵬は
何日までもつのか。あるいは白鵬は引退時期、
つまり引き際を誤った、と見る方がいる。
そうすれば有識者会議の提言書前になり、
一代年寄は少なくとも検討されただろう。
白鵬時代はいつ終わったのか。2015年4月
15日に「あと3年は続く白鵬時代」と題して
一筆記している。3年後というと2018年三月
場所までである。しかし、2018年は6場所中
5場所休場という悲惨な1年であった。白鵬
時代は2017年までと見るのが妥当と思われる。
この年は4場所フル出場し、3回優勝して
いる。優勝は40回に達していた。このあと
から休場が目だっていった。
2018年休場5場所、優勝1回
2019年休場3場所、優勝2回
2020年休場4場所、優勝1回(年5場所)
2021年休場3場所
ただ、白鵬にとって代わる横綱が存在しな
かった。白鵬の後に横綱になった日馬富士、
鶴竜、稀勢の里はついに白鵬の牙城をくずせ
なかった。その結果後継者不在の状態なので
ある。大鵬のときは北の富士、玉の海が台頭
してきた。時代は北玉時代に移行していた。
もうひとつ白鵬をめぐる予想が優勝回数で
ある。2012年一月場所のメモに次のように
ある。2011年、白鵬が5場所中4場所を優勝
で飾った。2012年も白鵬を取り巻く状況に
変化はない。となると、26回目の優勝もあな
がち不可能ではない。そうなると大鵬の最高
優勝回数32がみえてくる。
白鵬に対抗した横綱は先輩横綱として朝青龍
がいるだけで、ライバルも後輩横綱もいない。
朝青龍が引退する2010年一月場所まで、朝青
龍は優勝10回(出場停止2場所あり)、白鵬
は12回の優勝を飾っている。互角の結果を
残したといっていい。朝青龍の引退は不祥事
によるもので、これがなければ白鵬の優勝
ペースはもう少し落ちたかもしれない。
その上で白鵬は33、4歳まで取れるとみて、
優勝回数はずばり43回と結論している。これ
は現実にかなり近い数値となっている。
七月場所最大の焦点は照ノ富士の横綱昇進
ではなく、白鵬の終焉かもしれない。
荷物の整理をしています。
興味深いテーマをこれからもお届けします。