大相撲

優勝した場所の前と後の負け越し12

■霧島
・優勝した翌場所負け越し40例目

筋肉質の体と甘いマスクで人気があったのが
霧島である。彼が大関に昇進したのは平成
2年三月場所後であった。すでに31歳であっ
た。新大関で8勝、翌場所6勝2敗7休と
負け越し、早くもカド番を迎えた。しかし、
カド番を13勝2敗でのり越えるとその2場所
後、平成3年一月場所で初優勝を成し遂げた。
横綱千代の富士・大関小錦は休場したが、
旭富士・大乃国・北勝海の3横綱を撃破して
の優勝だった。ただ、翌場所は5勝10敗と
大敗している。

<霧島>

■琴富士
・優勝した前場所翌場所負け越し10例目

前頭13枚目の琴富士が予想外の優勝を達成
したのは平成3年七月場所であった。前場所
千代の富士が引退している。時代の変わり目
であった。そしてこの場所、大乃国も引退
している。横綱は旭富士・北勝海だが、乱調
であった。琴富士は横綱北勝海戦こそなかっ
たが、横綱旭富士、大関霧島・小錦を倒して
13勝。全勝優勝か、と思われたが14日目小結
貴花田がストップをかけた。琴富士は前場所
5勝10敗、翌場所4勝11敗とともに大敗して
いる。

<琴富士>

■琴錦
・優勝した前場所負け越し33例目
・優勝した前場所翌場所負け越し12例目

F1相撲といわれるほどのスピード相撲を
取った琴錦は平幕優勝を2回経験している。
その2回とも負け越しがからんでいる。最初
の平幕優勝は平成3年九月場所であった。
この場所横綱北勝海・旭富士はともに休場。
琴錦は大関小錦・霧島を退けて13勝2敗で
優勝した。23歳のときであった。2敗は貴花
田、若花田からだった。前場所関脇で4勝
11敗と大敗していた。

<琴錦>

2回目の平幕優勝は平成10年十一月場所で
あった。前回の優勝から約7年もたっていた。
横綱は貴乃花・若乃花・曙であった。曙は
全休であった。大関は武蔵丸・貴ノ浪であっ
た。琴錦は横綱戦1勝1敗、大関貴ノ浪に
勝って14勝1敗で優勝してしまった。大関
武蔵丸戦はなかった。30歳になっていた。
翌場所は6勝9敗、また前場所は前頭7枚目
で5勝10敗と大敗していた。琴錦最後の栄光
であった。

■貴乃花
・優勝した前場所翌場所負け越し11例目
・優勝した前場所負け越し35例目
・優勝した翌場所負け越し44・50例目

下のころから大関貴ノ花の息子として常に
注目されてきた貴花田。その貴花田が思いも
よらず初優勝した平成4年一月場所は日本中
を熱狂させた。ただ、まだ本当の力がついて
いなかったのか、翌場所は5勝10敗と大敗
した。前場所は7勝8敗とダブルで負け越し
ていた。2回目の負け越しがらみの優勝は
大関のときである。大関5場所目に7勝8敗
で負け越している。翌場所4回目の優勝を
達成している。

<貴乃花(右)>

貴乃花は横綱時代に4連覇を達成している。
その翌場所急性腸炎で全休している。貴乃花
最後の優勝となった平成11年五月場所の優勝。
14日目、武双山戦で致命傷をおってしまった。
誰もが休場と思ったなか出場したものの、
1敗貴乃花は2敗横綱武蔵丸にあっさり負け
た。これで優勝決定戦なったが、誰の目にも
貴乃花は戦える状態ではないと映った。だが、
貴乃花は鬼の形相で武蔵丸を投げてしまった。
しかし、代償は大きかった。翌場所から7場
所連続全休となり、10場所後に引退した。

枝豆を食べました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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