三月場所、横綱豊昇龍はまたも優勝できなかった。優勝を争う霧島
との直接対決に敗れたことが大きかった。豊昇龍が勝負弱いとは思
わない。ただ、下位力士への取りこぼしが減らないことが優勝を遠
ざけている。それに横綱になったころは成績不十分であった。だか
ら横綱の地力はないと見られていた。

ここまで豊昇龍の横綱成績は以下である。
5勝5敗5休
12勝3敗
1勝4敗10休
13勝2敗
12勝3敗
10勝5敗
11勝4敗
トータル64勝26敗15休である。○38で1場所平均○5.4である。
それでは横綱初優勝が遅かった横綱の初優勝前までの横綱成績はど
うか。
照國 17場所 122勝45敗44休○77 1場所平均○4.5
照国の場合戦後の混乱期で10日制とか7日制の時期があった。その
反面東西制で同じ方屋は対戦しないシステムの時期があった。数字
はそうした見方を加味していただきたい。

千代の山 12場所103勝46敗31休○57 1場所平均○4.8
千代の山はこの時期横綱返上問題をおこしている。不調の時期があ
った。
朝潮 11場所75勝40敗50休○35 1場所平均○3.2
朝潮は横綱2場所目から3場所連続全休がある。また、横綱初優勝
が最後の優勝であった。
柏戸 11場所 83勝28敗54休○55 1場所平均○5
大鵬と抱き合わせで横綱に昇進したが、差は広がる一方だった。柏
戸は4場所連続休場がある。そのうち3場所は全休である。休場明
けの横綱初優勝は涙の全勝優勝だった。
鏡里 10場所 99勝45敗4休○54 1場所平均○5.4
鏡里は初優勝だけで横綱に昇進した。しかも横審に諮らずに協会だ
けで決めてしまった。

鶴竜 8場所 65勝26敗19休○39 1場所平均○4.9
鶴竜も初優勝だけで横綱に昇進した、鶴竜の横綱初優勝が遅れたの
は白鵬という絶対強者がいたからである。その中で通算6回優勝し
たのはりっぱである。
比較してみると豊昇龍は横綱初優勝が遅かった先輩横綱にまさって
いた。取りこぼしを減らせば優勝は近づいてくる。