大相撲

炎鵬の苦闘

炎鵬の苦闘が続いている。ここ1年間の成績
は幕内3場所十両3場所で28勝47敗15休で
ある。勝ち越しは十両1場所だけである。
15休は部屋で新型コロナウイルス陽性力士が
出たため、濃厚接触者として休場を余儀なく
されたものである。おまけに番付は1枚下げ
られた。成績は●19に及んでいる。単に成績
が悪いというだけではない。相撲内容は圧倒
的体格差でつぶされてきた。対戦相手の研究
が進んでという面は確かにあるが、炎鵬に
覇気が消えたということもいえる。

<炎鵬>

このところ炎鵬の取組を見るのがつらい。
炎鵬はもぐることができず、対戦相手は落ち
ついてとびこまさない戦法をとってきている。
そうなると体格でつぶされて、炎鵬はなす
すべがない。これでは炎鵬のよさは生かされ
ない。炎鵬はくいさがっての下手投げ、足を
取ってのゆさぶり。相手の腕をたぐるといっ
た相撲は影を潜めてしまった。確かに対戦
相手の研究はあるだろう。だが、炎鵬だって
研究で相手の上をいくことはできるはずで
ある。

<2020年1月 大関豪栄道に勝利>

炎鵬はかつて大関豪栄道や大関を目指す朝乃
山を撃破したことがある。阿炎を高々とかつ
ぎあげたこともあった。そのころの炎鵬の
相撲は見ごたえ十分であった。技の相撲は興味
深かった。現代相撲は重量級大相撲である。
しかし、体重だけでは炎鵬に通じるとは限ら
なかった時期があった。

炎鵬の神通力が通じなくなったように見える
が、炎鵬に工夫とか何が何でも勝ってやろう
という意気込みが消えた。これを復活させ
なくては相撲にならない。求められるのは
炎鵬のやる気・闘志である。すべては炎鵬に
かかってくるのだ。

<2020年1月 阿炎を高々と上げる>

七月場所、十両の予想対戦相手をみていこう。
対戦成績は炎鵬が十両以上での数字である。

・初顔
一山本
東白龍
貴健斗
翠富士
武将山

・勝ち越し
1(××××××)0旭大星
2(×××××○)0若元春
4(××××●○)1貴源治

・五分
2(××●×○○)2天空海
2(×××××●)2白鷹山
1(××××××)1明瀬山

・負け越し
1(××●××●)6松鳳山
0(×××××●)1琴勝峰
1(××××××)3水戸龍
1(××××●●)6東龍

五月場所は5勝10敗と大敗した。七月場所は
リベンジの季節である。さらに幕内復帰を
目指していただきたい。炎鵬には幕内が似合
う。

九州に荷物を送りました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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