炎鵬の苦闘が続いている。ここ1年間の成績
は幕内3場所十両3場所で28勝47敗15休で
ある。勝ち越しは十両1場所だけである。
15休は部屋で新型コロナウイルス陽性力士が
出たため、濃厚接触者として休場を余儀なく
されたものである。おまけに番付は1枚下げ
られた。成績は●19に及んでいる。単に成績
が悪いというだけではない。相撲内容は圧倒
的体格差でつぶされてきた。対戦相手の研究
が進んでという面は確かにあるが、炎鵬に
覇気が消えたということもいえる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/06/190827力士会-653-e1622785845947.jpg)
このところ炎鵬の取組を見るのがつらい。
炎鵬はもぐることができず、対戦相手は落ち
ついてとびこまさない戦法をとってきている。
そうなると体格でつぶされて、炎鵬はなす
すべがない。これでは炎鵬のよさは生かされ
ない。炎鵬はくいさがっての下手投げ、足を
取ってのゆさぶり。相手の腕をたぐるといっ
た相撲は影を潜めてしまった。確かに対戦
相手の研究はあるだろう。だが、炎鵬だって
研究で相手の上をいくことはできるはずで
ある。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/06/200120九日目幕内-1158大関豪栄道戦-e1622785871129.jpg)
炎鵬はかつて大関豪栄道や大関を目指す朝乃
山を撃破したことがある。阿炎を高々とかつ
ぎあげたこともあった。そのころの炎鵬の
相撲は見ごたえ十分であった。技の相撲は興味
深かった。現代相撲は重量級大相撲である。
しかし、体重だけでは炎鵬に通じるとは限ら
なかった時期があった。
炎鵬の神通力が通じなくなったように見える
が、炎鵬に工夫とか何が何でも勝ってやろう
という意気込みが消えた。これを復活させ
なくては相撲にならない。求められるのは
炎鵬のやる気・闘志である。すべては炎鵬に
かかってくるのだ。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/06/200124十三日目幕内-1167阿炎戦-e1622785898448.jpg)
七月場所、十両の予想対戦相手をみていこう。
対戦成績は炎鵬が十両以上での数字である。
・初顔
一山本
東白龍
貴健斗
翠富士
武将山
・勝ち越し
1(××××××)0旭大星
2(×××××○)0若元春
4(××××●○)1貴源治
・五分
2(××●×○○)2天空海
2(×××××●)2白鷹山
1(××××××)1明瀬山
・負け越し
1(××●××●)6松鳳山
0(×××××●)1琴勝峰
1(××××××)3水戸龍
1(××××●●)6東龍
五月場所は5勝10敗と大敗した。七月場所は
リベンジの季節である。さらに幕内復帰を
目指していただきたい。炎鵬には幕内が似合
う。
九州に荷物を送りました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。