この1年、横綱白鵬のフル出場はついに1度
もなかった。成績は12勝4敗74休。目下6
場所連続休場中で全休は4場所に及んでいる。
これだけ休場したため、横綱のフル出場率=
横綱フル出場場所数÷横綱在位場所数は80%
を切って79%に落ちてしまった。また横綱
休場率=(横綱休場数+不戦敗)÷横綱在位
日数は18%に上っている。ともに休場を
続けていた鶴竜は三月場所の途中で引退を
発表している。ちなみに常陸山以降の東京
横綱で横綱フル出場率、休場率の順位は以下
である。
横綱フル出場率
玉の海 100%
栃木山 93%
鏡里 86%
男女ノ川83%
朝青龍 83%
栃錦 82%
大錦 81.8%
北の湖 81%
輪島 80.95%
日馬富士80.85%
1若乃花80.6%
佐田の山80%
白鵬 79%
白鵬は13位である。
横綱休場率
玉の海 0%
栃木山 6%
栃錦 8.8%
鏡里 9.5%
佐田の山9.8%
双葉山 11%
玉錦 12.319%
北の湖 12.326%
双羽黒 12.5%
白鵬の横綱休場率はランク外で23位である。
白鵬が横綱初休場したのは2015年九月場所で
あった。それまで横綱連続フル出場場所数を
48場所続けていた。これは横綱最高記録で
ある。以下は次のようになる。
白鵬 48場所
北の湖 43場所
大鵬 16場所
2若乃花16場所
朝青龍 16場所
輪島 15場所
横綱フル出場場所数でもトップである。
白鵬 64場所
北の湖 51場所
千代の富士46場所
大鵬 44場所
輪島 38場所
朝青龍 35場所
曙 35場所
柏戸 34場所
貴乃花 32場所
白鵬の初休場は初日隠岐の海、2日目嘉風と
連敗したあとにおきた。ともに初黒星の対戦
相手であった。30歳のときであった。ここ
から毎年休場するようになった。
2016年 1場所
2017年 2場所
2018年 4場所
2019年 3場所
2020年 4場所(年5場所)
白鵬は七月場所待ったなしの立場である。
ここまで白鵬を引っ張ってきた要因に年寄株
の問題がある。日本国籍は取得していたが、
年寄株の購入はまだだった。だが、一代年寄
の声は聞かれない。そこへ有識者会議が一代
年寄無用論を持ち出してきた。横綱は5年間
現役名を名のれる。とはいえそれを試行して、
白鵬包囲網がしかれると行き場がなくなる
。
真偽はわからないが、貴乃花のようにいき
なり理事さらに理事長を狙うのを嫌った上
での一代年寄り廃止論がある。一代年寄は
人間を偉く思い込ませるというわけである。
貴乃花は北の湖にかわいがられた。二所一門
の意向に従わず、理事に立候補して当選した。
やがて貴乃花一門ができた。しかし、サラリ
ーマンの世界でもそうだが、上司が代われば
評価が変わるというのはよくあることだ。
結局貴乃花は自分がきっかけでできた一門を
自ら解散している。理事に支持した親方たち
の面子をつぶしている。
休場明け白鵬は長らく土俵を離れている。
一番気がかりなのは15日間戦える体づくりが
できているかである。三月場所は2日間出場
して、勝ちながら休場した。白鵬は間垣を
入手したという。華々しく散ってもその功績
はけして色あせることはない。
理髪店に行ってきました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。