大相撲

宇良の復帰街道

2021年6月7日

2021年五月場所、十両2枚目12勝3敗で優勝
した宇良の再入幕は決定的である。宇良の
幕内は2017年十一月場所以来である。宇良は
入門前から反り技やバク転でその身体能力が
注目されてきた。序ノ口から6場所を要して
十両入りを決めた。38勝4敗と抜群の 成績
であった。同期の北勝富士より1場所早かっ
た。十両は5場所かかった。2017年三月場所
入幕した。スピード出世といって いい。なお、
北勝富士は十両2場所で通過したから入幕は
宇良より2場所早かった。

<2017年3月 新入幕>

宇良はケガに悩まされていた。2017年七月
場所、9日目までは6勝3敗と好調であった。
日馬富士から金星を奪っていた。ところが
10日目大関高安戦で右ひざ外側靭帯損傷で
負傷した。この場所は結局7勝8敗で負け
越した。翌九月場所は1番取っただけで休場
した。そこから5場所連続全休して、番付を
三段目91枚目まで下げた。

<2018年9月三段目からの再出発>

宇良は2018年9月三段目から再スタートした。
3場所目には幕下23枚目まで番付を戻した。
だが、またもケガに襲われた。2019年1月
幕下10日目豊昇龍戦で右ひざ十字靭帯損傷で
再び休場を余儀なくされた。この場所途中
休場、その後4場所連続全休した。2度の
負傷となると力士生命を大きく左右しかね
ない。しかし、宇良は再び立ち上がった。

<2019年11月序二段から再々出発>

今度は序二段106枚目からの再々スタート
だった。2019年十一月場所から5場所かかっ
て十両まで番付を戻した。32勝3敗という
驚異的な成績だった。16場所かかって2020年
十一月場所、十両の土俵に立った。宇良の
快進撃はとまらなかった。十両で9勝6敗-
10勝5敗-10勝4敗1休-12勝3敗優勝、
ついに幕内復帰を決めた。20場所かかった。
そのうち15場所が無給の幕下以下である。
さらにそのうち8場所が休場だから場所手当
てさえなかったことになる。

ケガとの戦いは長く苦しい日々だった。だが、
宇良は辛抱強く這い上がってきた。幕内に
復帰した宇良はどんな相撲をみせてくれる
のか。楽しみである。

ある荷物が届くのに2週間もかかります。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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