月別アーカイブ:2016年02月

番付御免

2016/2/29    

三月場所の番付が発表された。琴勇輝が前頭東筆頭に上がってきた。初めて横綱・大関とフル対戦する地位まで きた。新入幕以来20場所目である。力士会で「犬みたい に吼えるな」と釘を刺した白鵬に対し、「フォー ...

この10年の優勝物語5

2016/2/27    ,

旭天鵬・照ノ富士・琴奨菊の初優勝には共通点がある。 それは場所前、優勝予想にあげられなかった点と絶対王者・第一人者の白鵬の崩れである。白鵬が横綱になって優勝を逃した場所は18場所ある。そのうち11勝以 ...

平成23年メモに見る琴奨菊の今後

2016/2/26  

琴奨菊の初優勝は日本出身の日本人としては10年ぶりで あることはよく知られている。それとともに、大関26場所目の優勝であった。琴奨菊が大関に昇進したのは平成23年九月場所後のことである。今から4年余り ...

この10年の優勝物語4

2016/2/25    

表彰なき優勝。こんなさびしい、むなしい優勝があった だろうか。本来優勝は栄光に彩られ、各表彰・賞金・商 品とともにその名を永遠に歴史に刻む栄誉に包まれるものであるはずだ。渡されたのは優勝旗のみである。 ...

稀勢の里の使命

2016/2/24  

初代若乃花、北の富士、貴ノ花、稀勢の里には、ある共 通点がある。それは大関昇進直前の成績が、15日制で10勝であることだ。厳密には初代若乃花は10勝4敗1分だが、大関昇進に十分な成績とはいえなかった。 ...

この10年の優勝物語3

2016/2/23    

日馬富士と鶴竜は、白鵬時代の陰に隠れた感がしなくも ない。ともに共通点がある。最初の優勝のチャンスは関 脇時代で、優勝決定戦で白鵬に敗れていることである。 それから3場所後に日馬富士は初優勝し、鶴竜は ...

学生出身唯一の横綱輪島の源

2016/2/22  

現代の大相撲は、大学相撲出身が花盛りである。しかし、 横綱を狙える逸材はいるか、と聞かれると躊躇する。今 のところ、学生出身で横綱になったのは輪島ただ1人で ある。2年連続学生横綱を取った輪島が、横綱 ...

この10年の優勝物語2

2016/2/21    

琴欧洲と把瑠都はともに優勝1回である。本来ならもっ と優勝してもおかしくない逸材である。ケガが彼らの実 力を思うように発揮させなかった。たった1度の優勝は、 実にかけがえのない、貴重な瞬間であったに違 ...

この10年の優勝物語1

2016/2/20    

琴奨菊の初優勝は、栃東以来の10年ぶりの日本出身の日本人力士の優勝だった。この10年の優勝の内訳は以下である。  朝青龍16回から25回 白鵬1回から35回 琴欧洲1回 日馬富士1回から7回 ...

豊ノ島が最も輝いた場所

2016/2/19    

一月場所では豊ノ島が場所を面白くした。豊ノ島は大関・ 横綱戦は琴奨菊戦のみであったが、優勝力士を倒したことで殊勲賞を受賞した。12勝と好成績も残した。個人的には敢闘賞も受賞してもよかったのではと思う。 ...

若き琴奨菊にわいた日

2016/2/18  

琴奨菊初優勝の余波はいまだ続いている。この後も佐渡 ヶ嶽部屋のある松戸と出身地福岡柳川で優勝パレードを 予定しているという。一月場所千秋楽はまさに琴奨菊に わいた日だった。 だが、その日とは別な日、若 ...

現代相撲部屋事情

2016/2/17  

かつて、元常陸山の出羽ノ海のもとには約100人の弟子がいた。玉錦は名門出羽海(この当時は「ノ」の字はない)のように小部屋を一大勢力の部屋にしようと、二枚鑑札(現役と師匠を兼任することで、現在は禁止され ...

幕下以下の年齢考

2016/2/16  

前回、力士志願者の減少に触れたが、今回は現役の幕下 以下の力士の現状について年齢面から書いてみる。幕下 以下の力士は安定した収入源をもたない。従って、多くの幕下以下の力士は十両目指して切磋琢磨するわけ ...

引退力士数と入門者数

2016/2/15  

2月にNHKで放送された「週刊ニュース深読み」で大相撲が特集された。番組では、大相撲の人気の秘密を多 角的に分析する一方、悲観的な材料として力士のなり手 が減っていることを指摘していた。昨年の2015 ...

半世紀を経過した部屋別総当たり制2

2016/2/14  

昭和39年9月、時津風(元双葉山)理事長は取締会で高 砂(元前田山)、出羽海(元出羽ノ花)、ニ所ノ関(元佐賀ノ花)に部屋別総当たりについて諮った。なお、立浪(元羽黒山)は欠席した。その上で場所の14日 ...

半世紀を経過した部屋別総当たり制1

2016/2/13  

現在の取組編成は部屋別総当たり制であり、相撲ファン はそれが当たり前のこととして受け入れている。部屋別総当たり制が始まったのは、昭和40年の一月場所だから、 すでに半世紀を経過したことになる。始まった ...

初優勝の翌場所の成績4

2016/2/12    

昭和40年時の理事長、時津風(元横綱双葉山)の断行に よって部屋別総当り制が実現した。現在の優勝制度に近 づいたといえる。また、昭和46年七月場所より、平幕で も勝ちこんできた者は上位にあてる規定がで ...

47年前の大相撲の長所短所

2016/2/11    

北の湖理事長以前に理事長現職で亡くなった方に元横綱 双葉山の時津風理事長がいる。時津風理事長の後は元出 羽ノ花の武蔵川が理事長に就いた。専門誌「大相撲」(読売新聞社刊)1969年3月号では「武蔵川内閣 ...

三月場所チケット事情

2016/2/9    

「瞬時」。これは何を意味するか。それは、三月場所の 千秋楽チケットの完売時間である。千秋楽のイス席・マス席を問わず、全席が瞬時でなくなったのである。発売日は2月7日であった。かつて七月場所千秋楽で瞬時 ...

初優勝の翌場所の成績3

2016/2/8  

これまでの優勝はすべて東西制によるものだが、相撲史 上の大事件が歴史をぬり変えた。昭和7年1月におきた 春秋園事件である。出羽海部屋の力士を中心に幕内力士 42人中29人が脱退、十両は22人中19人が ...

写真で見る日本大相撲トーナメント第40回大会

2016/2/8    ,

2月7日は今年一番の忙しい日だった。この日は大阪場 所のチケットの発売日と日本大相撲トーナメント第40回 大会が重なった日だった。いつもは白鵬杯と重なるのだ が、今回は珍しく?日本大相撲トーナメント大 ...

初優勝の翌場所の成績2

2016/2/6  

初優勝の翌場所の成績はどうか。大正末から昭和にはい って優勝制度は大きな変革を迎えた。 新聞社制定の優勝から協会認定の優勝に変わるきっかけ が、大正14年におこった。摂政宮殿下(後の昭和天皇)からの下 ...

初優勝の翌場所の成績1

2016/2/5  

琴奨菊初優勝の余韻とその話題がつきないが、琴奨菊に とって大切なのは、三月場所である。相撲博物館が優勝 力士100人の企画を展示したのは、鶴竜がちょうど100人 目であったからである。その後照ノ富士、 ...

佐渡ヶ嶽部屋の謎?

2016/2/4  

琴奨菊が先代師匠琴桜の如く、予期せぬ連続優勝で横綱 に昇進したら、佐渡ヶ嶽部屋では何人目の横綱になるか ご存知だろうか。この部屋からは琴桜しか横綱はでてい ないのでは、と思うかもしれない。横綱をつぶさ ...

琴奨菊は第2の琴桜になれるか

2016/2/2  

琴奨菊が31歳で初優勝したことは、大きな話題として報道された。自分を支え、応援してくれた多くの方に感謝 する発言も好感をもって受け入れられた。何より日本出 身の日本人優勝が相撲ファンにとって大きな喜び ...

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