大相撲

琴奨菊は第2の琴桜になれるか

2016年2月2日

琴奨菊が31歳で初優勝したことは、大きな話題として
報道された。自分を支え、応援してくれた多くの方に感謝
する発言も好感をもって受け入れられた。何より日本出
身の日本人優勝が相撲ファンにとって大きな喜びとなっ
てヒートアップした。次は連続優勝して横綱だという声が
出ている。だが、それは容易ではない、今度は復活する
照ノ富士をはじめ、モンゴル勢が反撃に出るなど必ずし
も肯定的な見方ばかりではない。
160124千秋楽表彰 057
<琴奨菊初優勝>
 
ところが、誰しも連続優勝による横綱昇進などありえないと
思われていた力士がまさかを実現してしまった例がある。
それは琴奨菊の最初の師匠にあたる琴桜である。昭和47
年十一月場所、大関で14勝1敗での優勝をすると、翌場所
も予想外に全勝で快進撃を続けた。

このとき琴桜の刺客として対戦相手になったのが、1敗で
追走する若手大関の輪島だった。両者は11日目に対戦
した。輪島はずるいほどうまい、相手の呼吸を一瞬はずし
て立ったが、琴桜ははさみつけるように出て、喉輪で圧倒
してしまった。

当時、琴桜が横綱になってははた迷惑という風潮だった。
32歳で将来性がない。無気力相撲で注意を2度受けたり、
カド番を3回むかえたりと悲観材料ばかりだった。こういう
力士を横綱にして大丈夫かというわけである。それでも辛
口評論でなる玉の海梅吉氏、天竜三郎氏などは、琴桜の
資質はともかく、物事は公平でなくてはならない。2場所
連続優勝した琴桜を横綱にしないのはおかしいと主張。
結局琴桜は14勝1敗で連続優勝して横綱に昇進した。
琴桜
<連続優勝しそうな琴桜に綱の壁 それを 報道した記事>
 
琴桜といえば、琴奨菊の最初の師匠にあたる。入門から
幕内までである。平成17年十一月場所中に元琴桜の佐渡
ヶ嶽が定年を迎えた。その場所琴ノ若が同時に引退して
佐渡ヶ嶽を継いで今日に至っている。琴桜と琴奨菊の大関
時代はよくにている。
琴桜  大関32場所 32歳カド番3回(大関負け越し5回)
琴奨菊 大関27場所(大阪場所含め)32歳カド番5回 
違うのは琴桜が大関で4回優勝しているのに対し、琴将
菊はまだ1回である。先代師匠の琴桜の例があるだけに、
琴奨菊の発奮材料になる。
160123十四日目幕内 801
<琴バウアー>
 
ただ、横綱は時代を築くほどの力量がほしい。今の横綱
の問題点はピンとキリの差がありすぎることである。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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