大相撲

白鵬、3場所連続優勝なしという現状

2016年1月31日

一月場所、13日目に全勝の琴奨菊に土がつき、白鵬が並んだ。それ
にも関らず、白鵬は14日目・千秋楽と覇気のない相撲を取った。まる
で優勝決定戦を避けるかのようにさえ見えた。思い起こせば白鵬は、
先場所の14日目・千秋楽も勝つ気のない相撲を取った。この結果3
場所連続優勝なしという結果になった。
151122千秋楽幕内 713
<2015年十一月場所千秋楽
鶴竜にあっさり負けた白鵬>
 
白鵬が横綱に昇進して以来、3場所連続優勝がなかったことが、1度
ある。それは2012年の五月場所から九月場所である。五月場所、白
鵬は不調で3連敗をきっし、10勝5敗に終わっている。優勝したのは
平幕の旭天鵬だった。七月場所と九月場所は大関日馬富士が連続
全勝優勝した。ただし、白鵬は七月場所、14勝の相星で日馬富士と
千秋楽で激突している。九月場所は1差をつけられ13勝で14勝の
日馬富士と千秋楽決戦を行っている。九月場所は大熱戦となった。
20120923千秋楽幕内 1291
<2012年九月場所千秋楽
大熱戦となった白鵬対日馬富士戦>
 
このように白鵬が横綱昇進後、第1次3場所連続優勝なしと今回の
第2次3場所連続優勝なしでは、相撲内容に開きがある。今回のほ
うが深刻である。昨年の九月場所、これまで1度も負けていない隠
岐の海、嘉風に連敗して横綱初の休場に追い込まれている。そして
その後の2場所で、最終盤の勝つ気のない相撲。これは技術的ある
いは体力的な問題ではなく、白鵬自身の内面の問題である。

双葉山は昭和15年夏場所、2日目鹿島洋、6日目櫻錦に敗れたのみ
ならず、11日目肥洲山、12日目五ツ嶋に連敗して休場してしまった。
このときの双葉山の苦悩は深かった。「信念の歯車がくるった」という
言葉を残し、山にこもり、滝に打たれて再起をはかった。
160131白鵬杯 028
<1月31日の白鵬杯での白鵬>
 
双葉山と白鵬の負けには天と地ほどの差がある。自滅的敗北とはい
え、白鵬が4場所連続優勝をのがすと横綱昇進以来初となる。それ
は白鵬時代が終焉を迎えたことを意味する。そうなるか否かは白鵬
の心の内にある。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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