一月場所、13日目に全勝の琴奨菊に土がつき、白鵬が並んだ。それ
にも関らず、白鵬は14日目・千秋楽と覇気のない相撲を取った。まる
で優勝決定戦を避けるかのようにさえ見えた。思い起こせば白鵬は、
先場所の14日目・千秋楽も勝つ気のない相撲を取った。この結果3
場所連続優勝なしという結果になった。

<2015年十一月場所千秋楽
鶴竜にあっさり負けた白鵬>
白鵬が横綱に昇進して以来、3場所連続優勝がなかったことが、1度
ある。それは2012年の五月場所から九月場所である。五月場所、白
鵬は不調で3連敗をきっし、10勝5敗に終わっている。優勝したのは
平幕の旭天鵬だった。七月場所と九月場所は大関日馬富士が連続
全勝優勝した。ただし、白鵬は七月場所、14勝の相星で日馬富士と
千秋楽で激突している。九月場所は1差をつけられ13勝で14勝の
日馬富士と千秋楽決戦を行っている。九月場所は大熱戦となった。

<2012年九月場所千秋楽
大熱戦となった白鵬対日馬富士戦>
このように白鵬が横綱昇進後、第1次3場所連続優勝なしと今回の
第2次3場所連続優勝なしでは、相撲内容に開きがある。今回のほ
うが深刻である。昨年の九月場所、これまで1度も負けていない隠
岐の海、嘉風に連敗して横綱初の休場に追い込まれている。そして
その後の2場所で、最終盤の勝つ気のない相撲。これは技術的ある
いは体力的な問題ではなく、白鵬自身の内面の問題である。
双葉山は昭和15年夏場所、2日目鹿島洋、6日目櫻錦に敗れたのみ
ならず、11日目肥洲山、12日目五ツ嶋に連敗して休場してしまった。
このときの双葉山の苦悩は深かった。「信念の歯車がくるった」という
言葉を残し、山にこもり、滝に打たれて再起をはかった。

<1月31日の白鵬杯での白鵬>
双葉山と白鵬の負けには天と地ほどの差がある。自滅的敗北とはい
え、白鵬が4場所連続優勝をのがすと横綱昇進以来初となる。それ
は白鵬時代が終焉を迎えたことを意味する。そうなるか否かは白鵬
の心の内にある。
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